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20101011ペーパー小ネタ【スクザン/SX】

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 それを見て表情をゆるめたスクアーロは、眠りに落ちる前に散々相手の耳に注ぎ込んだ言葉をまたXANXUSに告げた。生誕の、祝い。ずっと祝われることを拒絶してきたXANXUSが、漸く受け入れたそれを幾度言っても言い足りない。
 投げかけた言葉にXANXUSからの返答は返らない。しかし伏せられた顔と抱きしめてくる腕の強さがXANXUSの感情を如実に語っているため、スクアーロは気にしていない。
 今日一日は完全にフリーの日だ。このまま寝るも良し、また身体を貪り合うも良し。どこかに出かけるのでもいいかもしれないと思うが、この状態ではXANXUSは気乗りがしないと答えるかもしれない。
 頭の中でこれからのスケジュールを思い描きながら、スクアーロは己に覆い被さっているXANXUSの身体に両腕を回して強く抱きしめた。言葉を交わす必要も無く、ただ触れあった体温だけで互いの感情を読み取ることが出来るようになったのは、一体いつの頃からだったろうかと思いながら。