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ちょこ冷凍
ちょこ冷凍
novelistID. 18716
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QA

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 慌てて顔を上げると、阿部顔真っ赤~! と大笑いしながら栄口は自分の車のドアロックを解除した。
「土日で引っ越し作業だろ? 昼飯奢ってくれるなら手伝いに行くよ」
 そう言うと、じゃあな! と手を振って車に乗り込み、あっと言う間に発進してしまう。
 去って行く栄口の車を見送ってから、いつの間にか手の中でくしゃくしゃになっていたレシートを広げた。栄口に金を返していない事に気付いてメールを送ると、すぐに返信がくる。あいつ、また運転中に携帯弄ったな。
 チャーハンセット八百円は、栄口からの餞別になった。
作品名:QA 作家名:ちょこ冷凍