仮面ライダー:BLACK BRAVE
~第一話~改造人間
長い夢でも見ていたのだろうか。ゆっくりと意識がはっきりしていくと、そこには見知らぬ天上があった。病室のような雰囲気を漂わせる真っ白な天上からその部屋全体を照らす学校の教室にでもありそうな長い蛍光灯の電灯がある。顔を横に向けると同じように白でまとめられた棚がおいてあり、これまた学校の保健室のようにちょっとした治療器具がおいてあった。
「ここは・・・」
起きあがり周りをもっと確認しようとした瞬間いきなりユキトの脳に激痛が走り、ユキトは頭をねじ切られそうな感覚に襲われた。
「ここはいったi・・っ!!あぁぁぁあああ!!!」
そんなユキトのうめき声を聞いたためか、正面のドアの向こうから足音がする。軽いドアの開く音がすると、そこにいたのは所々薄汚れてはいるが白衣に身を包み、白髪の交じった長い髪を後ろで束ねただけに眼帯という中年の男だった。
「目が覚めたかい?ユキト君」
「あんた・・・誰?」
ぶっきらぼうに答え、相手の反応を見たユキトだったが、理解しがたい反応が返ってきた。
「私はイガラシという者だ。ここでレジスタンスの兵器開発及び、傷の治療などをしている。」
いきなり出てきた単語に一瞬頭が回らなかった。名前はイガラシでいいとしよう。レジスタンス?兵器開発?いったい何のことだ?自分の今までの日常じゃ映画やアニメの世界くらいでしか聞かない言葉にユキトは我を疑った。
作品名:仮面ライダー:BLACK BRAVE 作家名:天津神