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コップに喩えると?

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 うーん、そうですねー、ライルさんはティーカップだと思います! だって綺麗ですし、上品じゃないですか。シックで細かい模様のが似合うと思うんです。
 え……、うーん、たしかにお酒の方が似合うような気もするんですけど……。ライルさんって、お酒飲ませると暗くなっちゃいそうで……。どちらかと言えば明るい人だと思うですから、苦い顔して紅茶飲んでるのだと思います!
 あ、ただ、ですね。ティーカップって一つだけのはないと思うです。大抵は同じのがいくつかあるんですけど、ライルさんは、それが欠けちゃったみたいです。
 いつもどこか、なんだが淋しいんです。うーん、分かんなくなりました……。




 ……ガラスのやつ。無色透明の、飾り気のない、単純なコップだと思う。もともと気に入って手に入れたものではなく、ずっとあるうちに愛着が湧いていくようなタイプだ。
 ……別に非難したわけじゃない。……言い方が悪かった。
 ミレイナが、そういう風だからだ。子供が好きで、恋愛事が好きで、どこにでもいる女の子の様をしている。言葉にすると彼女がここにいることが不自然なようだが、なぜかいるのが当たり前だと思えるんだ。恐らく、彼女が特別ではないからだ。透明で心を透かしていて、まわりの景色を取り込んでいたり反射したりしている。自然なんだ。
 ただそこにあるはずと思っていたものがなくなってしまうと、ショックは大きい。彼女は、何かそう思わせるところがある。











 きらきらした奴って希望的に見えないか? 俺はよくそう思ってんだが。
 刹那はそんな、きらきらした奴だよ。単純に綺麗な、空気の入ったガラスの器さ。青い色ガラスでよ、まあ色はどうでもいいんだが、光のなかに置くと泡が反射して本当に綺麗なんだよ。
 あれって意図的に作るのは難しいんだと。泡を閉じ込めるために厚くするから、重くなって棄てることが多い。けど、その分壊れにくいんだ。
 な、希望的だろ?





作品名:コップに喩えると? 作家名:十色神矢