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スキすぎちゃって。

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黒髪をそっと撫でるとピクリと後頭部が動き、カカシの耳元でなにか囁かれる。
その瞬間、身をよじって逃げようとするカカシの体に抱きつくテンゾウ。
「今度はバックでさせてください」
「アホか、もう終わり!早く任務行けよ!」
まだ中に入ったままの性器を目覚めさせるように、ゆっくりと腰を動かし始めるとあっとゆう間に硬さが戻ってきた。
「今度は先輩がイクばんです」
「いいっ!激しく結構だっ!!」
「あ、中で出したからこれ潤滑油がわりでいい感じですよ」
カカシの片足を持ち上げ、受け入れている部分を見ながらゆるゆると腰を動かす。

「うっ、あっっ」
再び繰り返される律動に目の前がチカチカする。
「あぁ、こんなに気持ちいいなんて反則です」
四つん這いにされ、腰を持ち上げられ後ろから突かれるとどういうワケかカカシの口からは嬌声のような甘い声が意志とは関係なく出てくる。
その声に一番驚いてるのはカカシ自身で、とっさに手首を噛むと声を上げないように床につっぷす。
「気持ちいい時は我慢したらダメですよ」
アンダーヘアが絡むほど腰を押し付けられ、カカシの顔を手首から引き離すと口の中に指を滑り込ませ、舌の上で遊ばせる。
唾液と共に閉じられない口からは、テンゾウが腰を使うたびに妖しい声がだだ漏れる。
「せんぱい、あんなに嫌がってたのにイッてるじゃないですか」
覗き込むように下半身に目をやると、白濁液が床に滴り落ちている。
ついさっきイッたばかりらしくピクピクと痙攣するようにカカシの先端からは白い液が糸を引き、微かに反応していた。


「最低だ・・・おまえ」
「最高でしょ」
「最高に最低だ」
「どっちですか」
腰を動かすのをやめカカシの様子を伺う。
「お前の腰の使い方が卑猥なんだよ」
「痛いかなと思ってゆっくりしてるんじゃないですか」
汗で湿る背中を指でそっとなぞりながら、銜え込んでいる箇所に目をおとす。
「わかりました、なんなら早く終わらせましょうか」
そう言うと突如引き抜き、再び容赦なく突っ込まれた。
そのまま何度も強めに腰をリズミカルに叩き付けられる。
ズンズンと突かれるたびに体を支えている膝が震え床につっぷした状態から腕には力が入らない。
揺さぶられるたびに頭が真っ白になっていき、気持ちが良すぎて変な事を口走りそうだ。
「テンゾウ、ちょっと、ちょっとまって」
「なんですか」
不機嫌な声に思わず首を捻り後ろを振り返る。
はぁはぁと息が上がるまま掠れる声でもう一度テンゾウと呼ぶと、

「ゆっくり、回して」
誘うような上目遣いとおねだりが、テンゾウの心をわしづかみにする。
「・・・だからホント反則だって」
そんな目で言われたらますます歯止めが効かなくなるでしょーが。
なし崩しで自分のものにしてしまおうとの目論みがとんだ誤算だ。
こっちがぐずぐずに崩される。
言われた通り深く突きゆっくり円を描くように腰を回すと、短く声を上げカカシは二度目の性を吐き出した。
「くっ、そんなに」
きゅうと締め付けられ絶頂へと促される。
気持ちの良さに我慢できずテンゾウも2、3回腰を揺すった後カカシの中で果てた。


ゆっくりと自身を引き抜きヒンヤリとした床に頬を付ける。
カカシはぐったりと床に伸びたまま動かない。
瞳は閉じたままで口が半開きのカカシに見惚れていると、ぱちりと右目が開いた。

「ほんっと、キライだわ」
「えっ、だってせんぱいも・・・」あたふたと慌てるテンゾウを見て、くっくっと笑いを噛み殺す。
「流され上手な自分が、だよ」
テンゾウの唇に触れ下唇をひっぱる。
「ま、お前のせいでもあるんだけどねー」
ふふっと優しく笑うカカシにつられて、テンゾウも笑った。
作品名:スキすぎちゃって。 作家名:ユラン