迷惑な感情
1つ目 これは正に運命
初めはただの好奇心だったハズ...なんだけど..ねぇ...。
* * *
「やぁ」
「え...?あ...確か折原...さん?」
仕事を終わらせて、折角だからと池袋を静ちゃんに出会わない様に散策していたら、この間出会った竜ヶ峰帝人を見かけた。
あの「ダラーズ」の創立者。あんなものをネットで作ろうと突拍子もない考えをした彼女に好奇心がわいた。
(うん。平凡そうだけど使い方によっては、いい駒になりそうだよねぇ)
「そう。覚えててくれて嬉しいよ。これから買い物かい?」
「あ、は、はい。ちょっと見てまわろうかと思って」
人好きする笑顔で話しかければ、少しはにかんだ笑顔で答えられた...。
23にもなってそれなりに経験も積んでるつもりだし、青臭さもないハズなんだけど...
不覚にもそのはにかんだ笑顔を可愛いと思う俺がいて。
-------------欲しい--------------
初めて感じる強い気持ち。
個人をこんなに強く欲しがるなんてありえないと思っていたのに...
あぁ!!彼女はまさに俺の運命だったのだ!!
出会うべくして出会った!!
そう!それはまさに運命!!
* * *
「俺も一緒に行っていいかな?」
「え?お忙しいんじゃ...?」
ちょっと驚いた顔も、うん!可愛い!
一度自覚するとどんな表情や仕草も可愛くて仕方がない。
「忙しかったら聞いてないよ。荷物とか持ってあげるし、途中でお茶しよう!ね!」
「はい。ありがとうございます」
はにかんだ笑顔じゃなくて、今度は満面な笑顔。
今日は思いっきり甘やかして、俺という存在を印象つけよう。
そして最後は........