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雲月 ルカ
雲月 ルカ
novelistID. 17043
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迷惑な感情

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2つ目 この気持ちが届けばいいのに




 俺が想ってるこの気持ちはどれくらい君に届いているんだろう....

 この気持ちが届けばいいのに

 新宿にある事務所兼自宅のマンジョンの一室。
 机にうつぶせになりながら、臨也はプライベート用の携帯を開いたり閉じたりしていた。

「はぁ...今日も帝人ちゃんは可愛かったけど、なぁ~んで、四六時中だれかが一緒にいるかなぁ~」

 本当、帝人ちゃんに近づく奴等殺してやりたい....

 物騒なことをつぶやきつつも、携帯の待ちうけになっている帝人を見つめる姿は、熱っぽさを感じる。
 臨也を知っている人がみたら、気持ち悪さを感じる表情だろう。

「俺以外が帝人ちゃんの近くにいるなんて、絶対に許されないのに!!帝人ちゃんも帝人ちゃんだよね...俺がいるのにすぐに誰かと一緒にいるんだもん」

 いい年して、頬をふくらませながら携帯の画面を見つめる。

「でも....そんないじらしい姿も愛らしくて仕方ないんだから、俺も重症だよねぇ~」

 はぁ~と軽くため息をつき、降参というように手をあげながら呟いた一言は慈愛に満ちていて....


 本気の初恋に溺れる男がここに一人.....

作品名:迷惑な感情 作家名:雲月 ルカ