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ちんぷるんこ
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novelistID. 20227
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昼下がりの魔法使い達は

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「俺は貴様が散歩に付き合うまで本を借りに来るぞ、だそうですよ。」

桂のいたところを心ここにあらず見つめる総悟の隣にスッと現れたのは、山崎だった。

「すみません、沖田さんに頼まれた本を探していたもので。」

どこか楽しげな山崎の声音に、総悟は山崎の喉仏を人差し指でピッと捕らえた。

「テメーのせいで俺の貴重な本と貴重な時間が無駄になったじゃねェか。」

そんな総悟に動じることなく山崎はへらへら笑い、桂によって壊された扉に視線を移した。

「沖田さんが素直になったら、貴重な本の方は減らないんじゃないですかね。」

山崎の間違いなく余計な一言に総悟が魔導書を開いたときには、山崎は散らかっている本の片付けに取り掛かっていた。


紅魔館図書館には数え切れないほどの本がある。

――今度山崎に数えさせてやるか。

山崎が文句を言うときの顔を思い浮かべ、総悟は思わずくすりと笑ってしまう。
目を閉じ、桂が触れた頭を撫でる。

――…本当に今日は天気のいい日だァ。