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地上に咲く太陽

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それから2ヶ月がたった。
両足は完全になおり、切った怪我も治った。
ただ左手はあと少しという状態だった。
二ヶ月間逃げ出そうと試みた帝人の行動は失敗に終わり続け、でやっと新羅から
帰宅許可がでた。
で、その夜帝人の快気祝いに焼肉をすることになった。
メンバーは帝人・正臣・杏里・セルティ・新羅で、場所はとうぜん新羅の家であった。

「美味しいですね。」
と帝人に杏里は微笑みかけた。
「そうだね。・・・正臣、落ち着いて食べなよ。」
帝人は杏里に同意の返事を返しつつ、せかせかと肉をとり急いで食べている正臣を注意した。
肉がなくなるとかそういうのならまぁ急ぐのも無理はない気はするけど。
「でも、この量・・・。」
そこには軽く十人前以上はある食材があった。
『すまない。つい気持ちがあがってしまって。』
セルティがそう申し訳なさそうに言うと帝人は
「別に食べきらなくてもいいじゃないですか。毎日新羅さんが肉を食べなきゃいけないだけで。」
そうセルティに微笑みかけた。
「それはちょっとやだね。」
と新羅がつっこんで、思いついたように
「じゃあ、適当に誰か呼ぶか。」
と呟いて携帯を取出した。
「呼んでもいいかな?」
と新羅が全員に聞くと全員が了承の返事を返した。

それから13分後
「トムさんも連れてきたけどいいか?」
とリビングに入りながら静雄は新羅に聞いた。
「全然OK」
新羅はそう返した。
「「あ」」
正臣と杏里は静雄をみてそう声を発した。
「あ」
静雄も思い出してそう声を発した。
「ん?知り合い?」
帝人がそう正臣に聞くと正臣は
「いやいや。ほら倉庫での。」
と呆れつつそう帝人に言った。そこで帝人は思い出したようで
「あぁ。その節はどうも。」
と静雄に頭を下げた。
『知り合いなのか?』
とセルティが聞くと帝人は
「知り合いというほどのものではないですけどね。」
と笑って答えた。
「どうでもいいから、ほら座って。」
新羅はそうトムと静雄に言った。

「なんか悪いですね。」
とトムが新羅に言うと新羅は
「いえいえ。ちょっと食材が多かったので、逆に来て頂けて助かりますよ。」
と笑った。
「正臣、いい加減にしないと刺すよ。」
その横で帝人は立ちながら必死に肉を食う正臣に箸を向けてそう言った。
「どこを?」
ゆっくりと座りながら正臣は固まった表情でそう聞いた。
「とりあえず、左m「もういいです!すみません!」」
帝人が言い終える前に正臣はそう土下座した。
「あ、杏里ちゃんお茶おかわりいる?」
帝人はそうコップが空になっている杏里にペットボトルを持ってそう聞いた。
「あ、すみません。」
杏里は嬉しそうにそうコップにお茶を注いでもらった。
「俺の扱い酷くね?ねぇ、俺のこと無視ですか?」
正臣がそう言うと帝人は
「え?普通だよ。」
といつもどおりの返事をした。
もちろん杏里も
「正臣君、熱でもあるんですか?」
と返した。
『帝人は相変わらずだな♪』
そうセルティは影でハートやオンプなどを出して帝人を後ろから抱きしめた。
「静雄、俺の目の前にシュールな光景があるんだが?」
トムがそう聞くと静雄は
「まぁセルティは人じゃないですからね。」
と軽く返した。
トムは空気を読み、その状況を受け入れて肉に手をつけた。

「どうぞ」
帝人は焼けた肉を静雄の皿に入れてそう微笑んだ。
「おう、ありがとよ。」
静雄は内心照れつつもそう言った。
「お前はあんまり肉食わねぇのか?さっきから野菜ばっか食ってぞ?」
静雄がそう勇気を内心振り絞りつつそう聞くと帝人は
「野菜のほうが好きなんで。さっきまでお肉も食べてたんですけど、さすがにもういらないというか、なんというか。」
そう返事した。
「そうか」
静雄と帝人がそう会話しているのを杏里と正臣が睨んでいる事にトムと新羅以外は気づいていない・・・・・。

作品名:地上に咲く太陽 作家名:まぁ秘密