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【臨帝】おはようから、おやすみまで【腐向】

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臨也の肩にぽすんと顔を埋めた帝人は、顔中を熱くしながら臨也の腕をぎゅうっと抓り上げてやった。
しかし痩せ型の臨也にはさほど肉がついておらず、摘み上げていたのは服の生地が大半だったと思われるが。

「痛いよ?」

まったく痛がっているようには感じられない爽やかな臨也の声に苛立ちを募らせ、つまむ指先に力を込める。

「すいませんね、へ、下手でっ!」
「ねえ帝人君。行動と発言が、矛盾して無い?」
「すいませんねっ!」
「まっ、いいじゃない。これから上手くなっていけば。幾らだって教えてあげるよ。じゃ…今からお勉強、しよっか?」

優しげな口調であるのに帝人を逃がさないという意思を滲ませた甘美な声音に、かあっと全身を熱くさせる。
ゆるゆると上下に腰のラインをなぞる臨也の手に、今日一日を諦めた。
けれど、こんな風に快感に溺れて溶けそうになる時間も――嫌いじゃ、ない。

おやすみから、おはようまで。
おはようから、おやすみまで。

今日一日すっとずっと、多忙な臨也を独り占めできるなんて贅沢だなと、帝人は胸中で独りごちていた。
帝人がそう思うと同時に、臨也も。
かわいいかわいい、目の中に入れても痛く無い帝人を独占できるのは自分だけだと、大人気ない優越感を堪能していたのだった。

END