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図書室戦争

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 目先の問題をひとつ無理やり決着させて、現実問題に立ち返る。雷蔵の汗が染みこんだ本含め、本日の落下本の多さたるやけっこうな量だろう。どうしても忍たまが扱うものだから痛みがないわけではないけれど、本はとても貴重なもの。神経質なまでに図書委員がここに来る者に規律を求めるのも、そんな大切な本の扱いを心得て欲しいという無言の意図がこめられている。
 とにかく、途中で放り出している本の整理をしなくては。
 溜息を吐いて、散乱している本を拾い上げていく。どうせきり丸に口止めしたとしても、遅かれ早かれこのことは長次の耳に入るのは間違いない。それを思うと、押し倒されたとき打ち付けた後頭部がしくしくと痛んだ。
作品名:図書室戦争 作家名:架白ぐら