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まさきあやか
まさきあやか
novelistID. 8259
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悪魔と唄えば / リボツナ

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 ちなみに、彼はこの少し後に、呪い刀が巻き起こす騒動に巻き込まれ、さらにあらゆるオカルト現象に巻き込まれる事となるのだが、それはまだ誰も知らない未来の話だ。

「あ、そうそう。今回は雲雀さんにいろいろと便宜を図ってもらったんですよ」
「あ、あぁ…そーだよな」

 唐突に変わった話題に、ディーノが首をかしげる。そんな兄弟子に綱吉は苦笑いと共に立ち上がるとおもむろに部屋のドアを開けた。突然の行動にディーノとロマーリオが首を傾げた瞬間だ。ゾクリとした悪寒が二人を襲った。
 さすがに裏社会で生きて来ている二人だ。本能のままに視線を向け、凍りつく。

「噛み殺す!」
「ゲ!」

 沢田家第二の玄関こと、窓から現れた雲雀。背後には苦笑いを浮かべた草壁の姿があった。
その姿にディーノがあわてて立ち上がり、綱吉が開けておいたドアから飛び出して行った。それを雲雀が追いかける。
 階段を駆け降りると言うか転げ落ちる音がしたのはロマーリオがここにいるせいだろう。ドタドタとしばらく一階で聞こえていた音はやがて外へと消えて行った。

「さて、戻ってくるまでお茶でもいかがですか、ロマーリオさん、草壁さん」
「…………戴きます」
「はい」

 にこやかに差し出された急須に、草壁はもちろんロマーリオも「ボスファイトだぜ!」と、内心でエールを送りながら自身の湯呑を差し出した。

「本当に、生きてる人間の方が怖いですよねぇ」

 うっふふ、と、少しだけ遠い目をする綱吉にロマーリオたちはもちろん、ベッドの上にいたリボーンも反論する術は持っていなかった。
 そして後日、関係者にボンゴレからオリーブオイル一年分と、クレスメント家から身代わり護符が送られてくる。

「エクストラ・バージン・オイルとオリーブ石鹸に…」
「化粧品は哀ちゃんにあげようか…」

 てかこんなにオリーブオイル使わないよ…と、箱で送りつけられたオリーブオイルを前に、新一がため息をつく。いつものように知り合いに押しつけようと思ったのだが、途中でとん挫することとなった。

 ―――え?オリーブですか?実は小泉さんからも戴きまして

―――紅子ちゃんからもらったよ?

「……今回は紅子の方にも直接送られてるらしいよ」

 携帯電話で連絡を取ろうとした途端に白馬と幼馴染の少女にそう告げられて快斗がそう呟いた。

「まぁ、今回は小泉さんがメインだったし…」
「どーしよう」

 蘭ちゃんや少年探偵団に渡してもまだ余るよう。と、ため息をつく快斗に、新一も深くため息をつく。ちなみに前の一件で送りつけられた洋菓子もまだ余っていた。
 さらに言うならば、この後年末に巻き込まれる事件の結果、ジャガイモが段ボール単位で数個送られる事となる。

「っとになんで年単位なんだよ!ボンゴレ!!」

 そんな新一と同じ叫び声が江古田と並盛、そして童実野で上がったりしているのだが、彼らにはどうでもいいことだった。



END