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マルナ・シアス
マルナ・シアス
novelistID. 17019
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【東方】東方遊神記15

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今日やるべきことは全て済ませ、やっと家で一心地をつく。皆もう疲れ切っていた。今は午後七時を過ぎたあたり。やはり予定より遅れた。
「さて・・・私は夕御飯の準備をしますから、皆さんはしばらく休んでいてください」
早苗も疲れているはずなのに、そんな様子を努めて見せないようにして、自分の役割を果たそうとしている。本当に良く出来た娘である。それから約一時間。かねてから言っていた通り、すき焼きをメインとした豪勢な夕食の準備も終わり、簡単な歓迎会も兼ねて皆楽しく食事をした。そして、遠慮する青蛙神を無理やり引っ張って、狭いのにも拘らず四人皆でお風呂に入った。後はもう寝るだけとなって、現在夜の十時過ぎ。
「あぁ~今日は疲れた疲れた。うぉ、諏訪子の奴もう寝てるよ・・・まぁ無理もないか。さて、それじゃああたしたちも寝ようか」
そう言って布団を掴もうとした神奈子の手を、小さい可愛らしい手が制した。
「神奈子様、まだ寝るのは早いですぞ。大事なことが残ってます」
「ええ、残ってますね。大事なお話が」
神奈子が振り返ると、目をランランと輝かせた青蛙神と、自分の布団の上で、女の子座りをし、枕を抱えて目をキラキラさせている早苗がいた。
「・・・枕投げ?」
「誤魔化そうとしたってそうはいきませんぞ」
「そうです。神奈子様の昔のお話です。後でお話ししてくださると言っていたじゃないですか」
神奈子が諏訪子と会って間もない頃の話の続きだ。確か、大聖霊たちが神奈子に会いに来たあたりまで話が進んでいたはず。
「・・・明日じゃダメ?」
「「ダメです」」
キッパリだ。
「う~ん・・・神奈子~・・・御愁傷様~・・・むにゃむにゃ」
「・・・勘弁しておくれよ・・・」
守屋神社の《今日の》夜は長い・・・。話の内容は・・・また、別の機会があったら・・・書くかもしれないねぇ。