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あい?まい?みー?MINE!! 番外編

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言い難そうに先を濁す帝人の態度に脈が無いのだと思った静雄が無意識に口から零した声は、常より低くなっていた。
どうやら想像以上のダメージだったらしく、心無しか静雄の肩が下がっている。

「いやいや、違うから!そんなんじゃないよ!!」

そんな静雄の態度に慌てたのは、帝人である。
パタパタと両手を胸の前で左右に振り、誤解であると懸命に分かって貰おうとした。

「? 良いんスよ、気を遣って貰わなくっても。」

「だから、誤解なんだよ!誘って貰えて嬉しいよ!ただ・・・」

一旦言葉を切った帝人は、携帯電話を取り出すと操作し、静雄に差し出した。
何だろうと受け取ってみると、そこは受信のメールボックスであり、送信先は、"母"となっていた。

「読んでくれれば分かると思うけど、年末年始位は帰って来いって、煩くってさ。」

帝人は苦笑し、仕方が無さそうに首をユルユルと左右に振った。
確かに、彼の母親からのメールには、偶には帰って来いとの旨が書かれている。

「僕、殆ど帰らないからさ。実は去年も一昨年も正月に帰らなくて。大学も今年度で卒業だし、報告がてら帰って来いって言うんだよ。」

「そういうことだったんスか。」

「うん。だからね、元旦はちょっと無理なんだ。3日か4日だったら一緒に行けるんだけど、それじゃあダメ、かな?」

「全然、大丈夫です。」

断られるものだと思っていた静雄は、一転して喜ばしい展開に感情が上手く追い付かない。
ジワリジワリと迫り上がる実感が、多幸感で身体を満たしていく感覚に、静雄の口元が無意識に緩んでいく。
その静雄の反応に帝人はホッと息を吐き、手帳を取り出して予定を書き込む用意をした。