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呟きネタログ

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とろとろ、と優しく思考が蕩けていく。肩の力を抜けばそっと何かに包まれる感触。戸惑うようにも思えるそのぎこちなさになぜか少しだけ笑ってしまった。やっともう一度眠りにつける。帝人は心の底から布団と人の温もりを満喫して、眠りの世界へ入っていった。それほど、彼は睡眠を必要としていた。

残された臨也は突然の帝人の行動に驚きと喜びを感じずにはいられない。包んで腕の中にはぐっすりと眠るおでこの広い高校生がいる。己のコートを着込んで眠っている。可愛過ぎた。まさか本当に一緒に寝てくれるとは。ほんのり上がる口元を押さえられないのは仕方ないだろう。


コートが皺になってしまうのも構わず、もっとぎゅっと抱き締める。それには流石に帝人は苦しそうな顔をしたが、臨也は大変機嫌が良く彼を堪能し続けた。そして帝人が起きて臨也の鼻先にボールペンの先を刺すまで、臨也もまた穏やかな眠りを甘受することに決めたのだった。




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・帝人♀と静雄

帝人。一時間前までずっと待ち望んでいた声が後ろから聞こえてくる。泣きたくなって足早になる。聞きたくないし、今は駄目だ。無視を決め込んで人通りの中へ潜り込んだ。すると、困ったようにもう一声、帝人、と聞こえた。それは小さい声であるのに、どうして僕の耳はあの声を拾ってしまうのだろう。


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・静雄と帝人

手を伸ばせば触われる。あと少し。あとちょっと、すぐそこ。柔らかな髪触りだと思わせるように風が短い黒髪を揺らす。手が止められない。小動物みたいなコイツをがしがしとかきなで回してやりたくてたまらない。そっと頭に手が触れた。不思議そうに帝人がきょとんとこちらを見上げている。殺す気か。


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・双子静帝

背中合わせで座ってみる。屋上は寒い。所々服が破れている双子の片割れは体育座りで落ち込んでいた。何も言わずにただココアをひとつ褪せた金髪の彼の横に置いてやって、自分は微糖の缶コーヒーを飲む。飲み終わったら、此処は寒いから室内へ連れていってやらなくちゃいけないなあ。


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・夢から覚める前に

ここでいいじゃねぇか。駄目なんですよ。強情だな。そうですね。果たしてお前は戻れるのか。戻ります。ばーか戻らせねえ、ここにいろよ、ここでゆっくりすりゃいい。たとえあっちが息苦しくても、それでも僕は傍にいたいですから。はー・・全く敵わねえな。すみません、デリ雄さん。忘れんなよ。はい。


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・夢から覚めたら

愛してあげてよ、ちゃんと俺をさ。夢で臨也さんの色違いさんはピンクのヘッドフォンを外して泣きそうに笑って今まで繋いでいた手を離した。瞼を開ければ、無表情の臨也さんが横たわる僕の手を握っている。見れば、包帯が僕のいたるところを包んでいる。僕の手の包帯が透明に湿っていた。かえってきた。


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・戦争サンド

「兎と言えば帝人くん、帝人くんといえば兎だろ」「日本語でお願いします」「つまり帝人くんはこれから俺の兎になるってことだよ」「英語でお願いします」「I want you」「静雄さん新年早々臨也さんが通常運転です!」「任せろ今年初殺しだ」「シズちゃんそれ最初で最後にしかならないから」


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・戦争サンド

「帝人、その、あけましておめでとう好きだ」「さらっと告白すんな口だけ純朴猛獣野郎」「くたばれ地獄に落ちろ」「シズちゃんが落ちろ」「仲良いですね二人とも」「なるほど帝人くんは3Pがお好きなようだ」「心の底からノミ蟲と共闘は嫌だが帝人が好きなら仕方ない」「どうしてそうなるんです?」


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・ナンパと戦争と創始者とセコム

「俺の出番はまだかい?」「一生ない」「絶対ない」「確実にないっす」「ひでえなお前ら。なあ、ハニー」「蜂蜜食べたいんですか?」「お前の?」「帝人の蜂蜜は俺が食う」「何言ってんの。俺に決まってるでしょ」「ちょ、ちょっと、幼馴染みっつうもんを忘れないでくださいよ」「セルティさん呼ぼう」




作品名:呟きネタログ 作家名:高良