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Colorful Monsoon

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毎日が非日常。家庭教師が来てからはそれが当たり前。だったけど、これは幾らなんでもあんまりじゃないか。
神様、オレ何か貴方に恨まれるようなことしたんでしょうか。



最近どうも体が上手く動かない。関節や腹の痛み、貧血がひどい。俗に言う、成長痛なんだろうか。リボーンに聞いてみたら、鼻で笑われた。曰く、「お前の顔からして、そんなにでかくなるわけないだろうが。」だと。顔のことはほっとけってんだ。好きで母親の童顔を受け継いだわけじゃねーっての。第一、顔と身長が関係するわけないだろうが。幾ら馬鹿でもそれくらい分かる。あの鬼畜家庭教師め。
読心術を使える家庭教師がいないのをいいことに散々心中で毒づいてやった。口には決して出さない。虫や鳥の言葉まで操り、手駒として使ってるやつのことだ。いつあいつの耳に入るか分かったもんじゃない。その後のねっちょりお仕置きを考えると、口に出せない鬱憤なんて大したことではない。体調も悪いのに、お仕置きと称したあいつの暇つぶしに付き合えるか。頭の中でごちゃごちゃと考えていたら、馴染となりつつある貧血のような立眩みが綱吉の体を襲った。目を瞑り深く深呼吸することで、どうにか倦怠感をやり過ごす。ほっとして目を開ければ、心配そうな2対の瞳が自分を見ているのに気づく。普段から心配性な自称右腕の獄寺君はともかく山本までにまで気づかれたか。ああ、面倒なことになりそうだ。
「十代目、顔色がお悪いようですが大丈夫ですか?なんでしたら、あの変態保険医にベットの用意させますんで、休んでください。」
「そうだぜ、ツナ。歩けないようなら俺が運んでやるから心配すんなよ。」
爽やかな笑顔で野球部のエースはのたまってくれた。彼のファンクラブの女の子達ならそれだけできっと卒倒ものだろう。しかしいくら好意からでも、同じ男としてそれはあまりにも不名誉だ。丁重にお断りしよう。獄寺の怒号によって綱吉の声は遮られたけども。
「馬鹿野郎。野球馬鹿の乱暴な扱いで、十代目に怪我させるつもりか。それだったら、俺がお運びしますんで心配しないで下さい。」
「あっはは。獄寺よりも力はあるから、ツナを落っことすことはないと思うぜ。」
「んだと。この野球馬鹿。落っことすなんて問題外に決まってんだろうが。それに俺より力があるってのはどういうことだ、コラ。」
また始まった。人が体調の悪いときに揉めないで欲しい。止めるのも一苦労なんだから・・・でも、このままだったらどちらが綱吉を運ぶかで決闘とか言い出しかねない。そんなことをこんな学校の屋上おっぱじめられたら、きっと余計なものまで増えてしまう。余計なものまで相手にする気力も体力も今の自分にはない。何とか最小限の被害で止めなければ。大きく息を吸い込み、2人に声をかける。
「獄寺君、山本。俺は大丈夫っ・・・」
声を張り上げた途端、激しい頭痛と立眩みが綱吉を襲った。やばいと思ったが、立て直せそうもない。獄寺と山本の自分を呼ぶ声を遠くで聞きながら、綱吉は意識を飛ばした。

目を覚ますと、見慣れた天井が見えた。自分の部屋だと認識すると同時に何人かの人の気配を感じた。きっと獄寺達だろう。だが、人がいるにしてはやけに静かだ。人が寝ていてもお構いなしに騒ぐやつらも病人に対しては遠慮というものを持ち合わせているんだろうか。いや、違う。普段対して役に立たない超直感だが、こういうときは威力を発揮する。きっとこの静けさは自分に不利益なものにちがいない。このままもう一度気絶できないだろうか。思わず狸寝入りを決め込もうと思ったが、最凶の先生と目が合ってしまった。狸寝入りなんてしようものなら殺されるよりひどい先生のお仕置きが待っているだろう。あきらめよう。どうせ狸寝入りをしても事態は変わらない。だったら、もう確認するしかない。たとえどんなにひどいことでも。綱吉はゆっくりと体を起こし、先生の言葉を待った。
「ツナ、」
先生の声が決して広くない部屋にやけに響く。
「おめえが体調悪いってほざいていたから、ボンゴレの医療技術を結集させてあちこち検査してやった。」
ボンゴレの技術って碌なものがなかった気がするんだけど。てか、本人の承諾はまるっと無視ですか。
「おめえに選択の余地なんかあるわけねぇだろうが。駄目ツナが。」
あーあ、そうですね。選択なんて言葉俺の中の辞書から破りとってくれましたもんね、先生。毎回思うんですが、心読まないでくんないかな。
「で、検査の結果だが」
こんなときだけ無視かよ。にしても、検査の結果出るの早っ。俺倒れてから半日経ってないよね。
「おめえは染色体がXXだったことが判明した。」
染色体?理科の授業で習ったような。なんだったっけか。
「本当に駄目なやつだな。後でねちょり復習してやる。つまりは、おめえは生物学上女だったってことだ。」
始めっから分かりやすくいえば済むことだろうが。こっちは病上がりなんだぞ。徒でさえ、勉強できないのにこの状態で理解できるわけないだろうが。最初からお前は女だったって言ってくれれば・・・って
「ええっ!!なんだよそれ!!!」
頭で理解した途端、再びめまいがした。このまま気を失ってもいいかな。誰か冗談だといってくれ・・・・

作品名:Colorful Monsoon 作家名:いっこ