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前世なんて関係ないよ!

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「あんまり戻りが遅いんで、小十郎が迎えに来てその場はお開きになったんだけどよ。オレは、正直に怖い。オレの中身がどれだけのもんかってのは、オレが一番良く知ってる。他人に見せるもんじゃねえし、見て欲しいとも思わない、そういう真っ黒い情けねえ部分だ。音楽を表現すれば、必ずそういう部分が分かる奴には分かっちまう。だから二度と人前じゃ弾かなくなった。」
「ふーん、まあ精神的なストリーキングみたいなもんだもんな。」
「・・・チカちゃん、言葉選んで。伊達ちゃん立ち直れないから。」
伊達ちゃんは机に突っ伏している。
意地でも顔は見せてくれないだろう。
このヒトの繊細さは、友人として付き合って大体分かっている。
「ま、ね。わかったけどさ。でもコレはいいんじゃないの?」
携帯を指差せば、意外にもチカちゃんが首を振った。
「駄ぁ目。伊達のアレンジ大目にしたの、アクセス数イイんだわ。共感するか心配するかって奴が結構いるってこった。」
ああ、と俺様は嘆息した。
「伊達ちゃんってば、いらんくらい天才肌なんだから。」
茶目っ気を含めて言えば、クッと小さな笑い声が机に伏せた顔から聞こえた。
「・・・absolutely 。」
顔はそのまんまだけど、ちょっと元気が出たらしい。
クスリとチカちゃんと眼交ぜして、笑った。