つぶやきろぐ
【臨帝】
蒼い瞳が溶けるんじゃないかと思うほどそこからはぼろぼろと綺麗な雫が溢れてくる。泣かないでよ、ねえ。あやすように呟きながら舐め取って瞳と同じ色の石が収まった耳朶を弄れば幼い顔が苦痛に歪んだ。指についた赤にうっそりと微笑みながら、いまだ血が滲むそこへくちづける
こんな……こんなもので、ぼくは縛られません。しゃくりあげながらも懸命に告げられる言葉に、そうだろうねぇとわらう。神ときみを断絶する小さな傷は、放っておけばすぐに塞がるようなかすかなもの。だけど逃がしてなんかあげないよ。何度でもなんどでも、切り離してあげる
(あかいめのかみさまは 口をひらけは戯言ばかり)
蒼い瞳が溶けるんじゃないかと思うほどそこからはぼろぼろと綺麗な雫が溢れてくる。泣かないでよ、ねえ。あやすように呟きながら舐め取って瞳と同じ色の石が収まった耳朶を弄れば幼い顔が苦痛に歪んだ。指についた赤にうっそりと微笑みながら、いまだ血が滲むそこへくちづける
こんな……こんなもので、ぼくは縛られません。しゃくりあげながらも懸命に告げられる言葉に、そうだろうねぇとわらう。神ときみを断絶する小さな傷は、放っておけばすぐに塞がるようなかすかなもの。だけど逃がしてなんかあげないよ。何度でもなんどでも、切り離してあげる
(あかいめのかみさまは 口をひらけは戯言ばかり)