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いろはた応援団長
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Black・Star

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こうして流されて飲んでしまった俺は奴ら(船員)が寝たのを確認すると腕に付けてある時計をみた。
時刻はただいま十二時をまわったところだった。
そこで外へでた当初の目的を思い出す。

「(そういえば、スペイン…)」

そうだ、俺はスペインの事が気になって外へ出たんだけっけ。
俺は眠むたいのを懸命我慢しながら立ちあがった。

「あー…眠みぃ~、ヒック!うあー、気持ち悪りィ…」

そんな独り言言いながらも下へ行く階段を降りていった。

降りるとそこにはのんきにいびきをかきながら寝ている捕虜たちの中にスペインがいた。
そこに近寄ると小さな寝息が聞こえた。

「昼間はあんなに生意気な事を言ってたクセに寝顔は結構子供だな。」

そう言って顔を少しじっと見ていると、ある感情が出てきた。

「(コイツ、ちょっと可愛いじゃねー…いやいや!そんなわけねぇ!)」

目を閉じて一段とめだつ金粉のかかったような睫毛、ふわふわで猫っ毛(そう)な髪。
どこからともなくいい香りがするような気がする。。。
まるで何億年も前から見守っていた太陽のような輝きに見れた。

その魅力に引き寄せられるように俺はスペインの唇にそっと口付けた。

すると…

「ん…あ?」
スペインがゆっくりと目を開けた。
それに少しビビった俺が「うぉ!?」と言うとスペインが俺(船長)だと気付いたようで目がするどくなった。

「なんや、こんな時間に。俺になんかようかいな」
「…」

答えず黙っているともっと目を鋭くさせてこう言った。

「なんにもないんなら、さっさと帰ってくれへん?俺、眠いんやけど?」

仕方ないので思っている事を素直に言ってみることにした。

「…寝るんだったら俺の部屋で寝ろよ」(ボソ)
「は?」
「だ、だから!寝るんだったら俺の部屋で寝てもいいぞって言ってんだぞ!別にお前のためじゃねーぞ?俺のためだからな!」
「プッ…なにいっとんの?お前、俺お前んとこの捕虜やで?」

「そんなの、関係ねぇよ。俺がこいって言ってんだ、黙ってこいよバカぁ」

ちょっと真剣にいった俺にスペインは笑うのをやめ、疑うような目で見てきた。

「はぁ…言っとくけど、拷問とかしないから。」
「だったらこの鎖取ってからそういう事いい」

その言葉に少しムカっとしたけど俺はあえて聞こえなかったふりをした。
そして、スペインの首鎖を手に取り引っ張りながら俺の部屋に連れて行った。