ろぐぐぐ!!
*臨帝①
神様?な臨也さんと人間の帝人君。
早速千と千尋の影響を受けてるよ!だって素敵なんだもん!←
パロのような違うようなそんなものです。すみません。
臨也にとっては帝人が神様なのです。
握り締めた手を離したくない。
そう思う気持ちを押し込めて、足を止めた。
此処から先は、俺はもう行けないから。
だから。
「…水が、ない」
「大丈夫、振り返らずに来た道を戻れば元の世界に戻れるよ」
「いざ、や…さん……臨也さんは?」
「俺は平気だよ、何とかして元の世界に戻ってみせるから」
帝人君がぎゅうぎゅうと俺の両手を握りしめてくる。
俺のよりも小さな手は微かに震えているし、今の青空の色をした目には水の薄い膜が張っていた。
それに俺は思わず苦笑して、「また会えるよ」と言った。
「本当に…また会えますか?」
「うん、」
「絶対…?」
「うん、だから行きな。ほら、」
そっと手を解こうとしても、帝人君は俺の手を離そうとはしない。
ほら、早く行かないと帰れなくなっちゃうよ。
二度と、君を手放せなくなっちゃうよ。
「またね、帝人君」
「……臨也さん、」
ちゅう、と帝人君の額にキスをすれば、帝人君はその大きな瞳を瞬かせる。
その拍子にぽろぽろと涙が零れ始めてしまった。
ぽろぽろ、綺麗な涙。
俺には勿体無いくらい、綺麗な涙。
大丈夫だよ、泣かないで。
(君が俺を忘れても、)
「臨也、さん」
「うん、」
「………、」
また、会いましょうね。
ぽろぽろ涙を零しながら、それでも帝人君は綺麗に笑って。
そっと、俺の手を離した。
片方だけ手を繋いだまま俺に背を向けるが、一歩を踏み出せずにいる子供。
そんな背中を、俺はぽんと優しく押して、囁いた。
「ばいばい、」
少しだけ小さな身体を震わせた後、手は少しずつ離れて、そして。
「僕……ずっと、ずっと、貴方が好きです」
帝人君の言葉が、俺の鼓膜を震わせた後。
ただ広い空間に、俺の手だけが残された。
(君が俺を忘れても、)
(俺は君を、覚えているから)
さよなら、俺の神様。
神様?な臨也さんと人間の帝人君。
早速千と千尋の影響を受けてるよ!だって素敵なんだもん!←
パロのような違うようなそんなものです。すみません。
臨也にとっては帝人が神様なのです。
握り締めた手を離したくない。
そう思う気持ちを押し込めて、足を止めた。
此処から先は、俺はもう行けないから。
だから。
「…水が、ない」
「大丈夫、振り返らずに来た道を戻れば元の世界に戻れるよ」
「いざ、や…さん……臨也さんは?」
「俺は平気だよ、何とかして元の世界に戻ってみせるから」
帝人君がぎゅうぎゅうと俺の両手を握りしめてくる。
俺のよりも小さな手は微かに震えているし、今の青空の色をした目には水の薄い膜が張っていた。
それに俺は思わず苦笑して、「また会えるよ」と言った。
「本当に…また会えますか?」
「うん、」
「絶対…?」
「うん、だから行きな。ほら、」
そっと手を解こうとしても、帝人君は俺の手を離そうとはしない。
ほら、早く行かないと帰れなくなっちゃうよ。
二度と、君を手放せなくなっちゃうよ。
「またね、帝人君」
「……臨也さん、」
ちゅう、と帝人君の額にキスをすれば、帝人君はその大きな瞳を瞬かせる。
その拍子にぽろぽろと涙が零れ始めてしまった。
ぽろぽろ、綺麗な涙。
俺には勿体無いくらい、綺麗な涙。
大丈夫だよ、泣かないで。
(君が俺を忘れても、)
「臨也、さん」
「うん、」
「………、」
また、会いましょうね。
ぽろぽろ涙を零しながら、それでも帝人君は綺麗に笑って。
そっと、俺の手を離した。
片方だけ手を繋いだまま俺に背を向けるが、一歩を踏み出せずにいる子供。
そんな背中を、俺はぽんと優しく押して、囁いた。
「ばいばい、」
少しだけ小さな身体を震わせた後、手は少しずつ離れて、そして。
「僕……ずっと、ずっと、貴方が好きです」
帝人君の言葉が、俺の鼓膜を震わせた後。
ただ広い空間に、俺の手だけが残された。
(君が俺を忘れても、)
(俺は君を、覚えているから)
さよなら、俺の神様。