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あるいは 標本箱として

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「君のいうとおりだ!あぁなんて簡単なことだったろう!そうさ、どこかに行っちまう前に、抱き止めておかないと、ね」
 臨也はそうつぶやくと、クツリとのどを鳴らすと腕を蔦のように均整のとれた肢体に絡めなおした。


 抱き止められて身動きができないならば、もはやピンで縫い止めたも同義、そうだろう。
 朝の静かな空気が二人に帳をおろす。
 足下では彼女の皮だったそれが未だうずくまって沈黙している。


                              (あるいは 標本箱として)
作品名:あるいは 標本箱として 作家名:いとり