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ある日の休日

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「ねえ。それなら手伝ってよ。今までずっと一人でやってたんだ。ここからが一番の山なの」



同じ顔と顔を合わせる。いつもみたいな笑い顔が顔中に広がって、俺達は声を合わせて笑う。
「いいぜ。その代り、できあがったとき一番に脱出するのは俺達だからな」
「そんなの構わないよ。もしできたらの話だけどね」
「なあに。心配すんなよ。明日になって、お前が忘れてたら俺達二人で無理にでも思い出させてやる」
そう言って三人で顔を合わせて笑う。空は夕暮れ。もうすぐ夜がやってくる。楽しい休日はもうおしまい。

…いや、そんなことはない。夜はこれからやってくる。楽しい休日は真夜中まで続く。





「じゃあ急がなきゃ。僕の言う通りに動いたり組み立てたりしてね」
「はいはいわかりましたとも」




風が吹いた。飛ばされそうになった帽子を押さえた。ふいにスニフと目が合って、なんとなく笑った。リフティも笑う。なんてことはない、楽しい休日。


どこからともなく血の匂いがする気もすれけれど、俺達のいるこの野原には関係のないこと。いつか、こんな匂いから逃げ出せることができるのかな、と期待半分あきらめ半分で俺は設計図をのぞきこんだ。
作品名:ある日の休日 作家名:みじんこ