二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

16さいのこどもとかわいそうなぼく

INDEX|1ページ/2ページ|

次のページ
 

むかしむかし。
あるところにぼくがいました。

ぼくはぼくで、ぼく以上の何者でもなくて、ただぼくのぼくはぼく以外の何かになる方法も知りませんでした。
でもぼくはわかっていました。ずっと、ずっと。意識するよりも前から、まるで呼吸でもするように、一つのことをずっとわかっていました。

ぼくはぼくじゃなくてぼくはぼくだけどこのぼくはほんとうのぼくじゃなくてぼくはぼくをすててほんとうのぼくをみつけなければならないこと。

だからね、ぼくはね。――さないといけないの。ほんとうにかわいそうなことだけど、それはしようがないことなの。ぼく以外のぼくじゃないぼくは、いらないこなの。ごめんねさよなら。ぼく。


心臓が止まって、呼吸が止まったら、それは死だろうか。ならぼくは死んだろう。