呟きろぐぐ Ⅴ
「君に似た人を知ってるよ」
「おれに?」
「強い力を持ってるのに、暴力が嫌いで嫌いでたまらなくて、何よりも誰よりも自分自身に嫌悪している、そんな人」
「・・よく、わかんねぇ」
「わからなくていいんだ。ただ君もその人も、すごくすごく優しいことを僕は知ってるから」
また会えるのかと聞いたら、彼は困ったように笑った。
「もう一度会えたとしても、僕は僕だけど、君の知ってる僕じゃないよ」
「・・・それは、あんたにはもう会えねぇってことか?」
「会えるよ、きっと。でも・・・・ううん、これはきっと言葉では説明できないや。・・・ねえ、君が僕とまた会えたら、」
【子静帝】タイムスリップネタ