六道骸が風邪をひきました
【蛇足的な。】
「だからこの漢方薬飲んで早く治そうな」
「嫌ですよそれ、苦いだけじゃないですか!」
「何言ってるんだよ、あの雲雀さんがわざわざ風邪に効くからって持ってきてくれたのに。飲まないといろいろ怖いし勿体ないだろ」
「絶対嫌です!『おくすり飲めたね』使ってもまだ全然苦みと変な匂いが勝つんですから、飲めるわけないじゃないですか!」
「お前……あれ、主に子供向けだろ……。しかもチョコレート味ばっか選ぶとか、いい年こいた大人が何を恥ずかしげもなく……。
なあ骸、そんなに治るの遅くして、俺と一緒に出かけたくないわけ?」
「……そ、それとこれとは別問題です!大体あれはどう考えても雲雀くんの僕に対する嫌がらせでしかないじゃないですか!だってあの雲雀くんですよ!?真に受けないでください!」
「ああもうゴチャゴチャと……いいから飲め!」
「無理です!」
作品名:六道骸が風邪をひきました 作家名:ヒロオ