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人外帝人と帝人LOVEな正臣とで何かギャグ?

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「僕は愚かな化け物だ」
帝人は一人暮らしの初日、部屋でぼそりと呟いた。
「愚かな僕が創った虚構の組織は現実の世界にも進出し始めている。」
だから、僕が現地で管理する必要が出てきた、と帝人は自分の手のひらを見る。
帝人の家は昔からその地主という名家だった。
だが、問題があった。
帝人の両親が離婚したのだ。これぐらいで問題?と思うだろうが問題なのだ。
父親は家を出て自殺。母親は父親に似ている帝人を憎らしく思っている。
母親は別の男性ともうすでに再婚していて、つまり帝人が邪魔なのだ。

だから上京したいと言ったら心底喜んだ。
帝人の通帳に3億振り込んで「これでも何か問題があったら秘書に連絡して」と言った。
つまり、3億やるから二度と顔を見せるな、問題があれば秘書を通して解決してやる、
と言っているのだ。
帝人は悲しくなかった、いやどうでもよかった。
 非日常を望むだけの帝人は、それ以外には興味がない。
普通の平凡な少年を演じ続けて非日常を望むのだ。
それは、帝人自身が非日常的な存在なのだからだろうか。

自殺した父親は、実は人間ではなかった。
不老の妖だった。
つまり妖怪みたいなものだった。
名家の母と恋に落ちて結婚した。
だけど、母は次第に父のことを恐れた。
そして、離婚。
最後に父は息子に「混血であることは隠せ」と言われた。

帝人はそれを忠実に守っている。
それは、どこかの研究所でモルモットにされるのを避けるため、だ。
人間と妖が混ざった帝人は妖よりももっと強い存在として生まれた。
それは酷く歪だと帝人は思った。
だから帝人は普通の平凡な少年を演じ、自分と同じ非日常を望むのだ。
「それも、酷く歪なのことだけど」
と帝人はパソコンの電源を入れた。