NARUTOまとめ
++ 近づけない夢 ++
覚悟はできていた。
こういう結果がもたらされることを。
頭の、心の、奥底から。
それでもあの時あの瞬間、
僕は恍惚にも似た熱い熱い激動の渦で満たされていた。
後悔、はしたくなかった。
全ての力を。
己の持ち得る全ての力を。
勝ち負けなんか、もう関係なかった。
後悔、はしていていない。
・・・はずだ。
たぶん。
信じていた。
未来を。
自分を。
僕は、甘かったんだろうか?
努力の前に立ちふさがるものなどないと、
努力さえすれば少しずつでも近づけるのだと、
少しずつ。
けれど確実に。
・・・そう信じて疑わなかった僕が甘かったんだろうか?
「夢は観るものではない、叶えるものだ。」
この一言がもたらした輝かしい未来は何処にいってしまたのだろう?
先生、
先生なら、ご存知でしょう?
僕の未来は何処に?
何処に?
本当に消えてしまったのでしょうか?
先生、
先生、
先生ッ!!
右も左も過去も未来も何もかもが真っ黒で
闇一色で、
自分の右手さえも目で捉えることさえできないのです。
ああ、
すみません、
先生。
僕は僕はもう笑えそうにありません。