こらぼでほすと 再会2
「本体を持って遊びにきてもらえって。」
「でも、そんなことしたら、僕がいないと、刹那はゲームできないじゃない。」
まぐまぐと、ふたりしてアイスクリームのカップを三個目に突入した。そろそろ止めな
いと、お腹を壊すな、と、アスランが思っていたら、療養中の人が起きてきて、ふたりに
拳骨を食らわせて取り上げていた。
・・・・・ここにいると、ロックオンさんがしつけてくれるから楽だなあ・・・・・
「アスランっっ、こいつら、見境なく食べるから止めないとダメだろっっ。」
そして、矛先はキラの旦那にも向けられる。
「いいじゃんっっ、たまにはっっ。」
それには、キラが反論する。すいません、と、アスランが謝る前に反撃だ。
「くぉーら、キラ。おまえのことだ。どうせ、刹那のためとか言って、いろいろ買ってき
たんだろ? おやつばっかり食べて食事摂らないなんていうのはダメだぞっっ。」
「うっっ。」
「刹那も刹那だ。キラが勧めるからって、食べていいのか、悪いのか、自分で判断がつく
だろうが。」
「・・・・・・」
さんざんに、キラと刹那に暴食について叱り、それから、ようやく、アスランが入れた
アイスティーで喉を潤した。キラと刹那は、罰として屋敷のぐるりを二十周走ってくるこ
とになった。離れたがらない刹那だが、さすがに罰だから、諦めて外へ出て行った。
「お疲れ様、ロックオンさん。」
「敬称なんていいよ、アスラン。それより頼みがあるんだ。」
「なんでしょう。」
「俺、吉祥富貴でバイトしてた時に、八戒さんから料理のレシピをいろいろ貰ったんだけ
どさ。それも、なくしてしまったから、もう一度貰えないかな? 」
そろそろ手首と腕も動かしたい。簡単なのは、普段やっていたことをやることだ。アス
ランのほうは、ああ、と、手をポンと叩いて、「わかりました。」 と、了承した。
作品名:こらぼでほすと 再会2 作家名:篠義