こらぼでほすと 再会3
「おつかれさまぁー。」 とか、手を振っているキラを、どうしてくれようか、と、アスランは考えている。だが、振り向いた笑顔に、やっぱり何も言えないのだ。抱き締めて、「キラ、俺はキラの姿がないと生きていけない。」 と、言うぐらいのことだ。
「僕も。」
きゅっと、キラも背中に手を回してくれる。
「俺の視界から消える時は、俺に教えてからにしてくれる? そうしないと、俺は、ダメになる。」
「うふふふ、うん。熱烈すぎて、寝られなくなりそうだよ? アスラン。」
「お望みのままに。」
「じゃあ、お風呂で綺麗にしてからね。」
「洗ってあげる。」
「もちろん。」
「帰ろうか? 」
「うん。」
もうすでに、アスランとキラの頭から、危ないナンパ野郎のことなんて、すっぱりきっぱり消えていた。
作品名:こらぼでほすと 再会3 作家名:篠義