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とあるアーチャーの銀河鉄道 第一章

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〜悲しみの王〜

それは、悲しい王の夢。
全ての臣下に民に見捨てられた悲しい王様がいた。
心はいつも泣いていた。
しかし、王であるが故、泣き声すら上げず、ずっと泣いていた。
その泣いていることさえ、近いものさえわかる事はなかった。
だから王は欲しかった。
自分の涙を止めてくれる者を。

衛宮志朗は目を覚ました。
いつもと変わらない日常の中俺はいた。
「先輩、ご飯できましたよ。」
桜の声でいつもの、土蔵の中から這い出すように俺は居間に向かった。
今日は確か俺が当番だったはずなのだが、また土蔵で眠っていたらしい。
土蔵に顔を出した、桜と朝日に目を細めながら俺は目を覚ました。
弓道部も辞めてまだ間もない。
養父キリツグからこの家屋敷を相続して間もないころは、不安でいっぱいだったがもうとても、昔の話だ。
大河先生や桜がきてくれるお陰で仮初めなりとも家族ができ、寂しくはなかった。

「しかし、さっきの夢はいったいなんだったのだろう?」
まだ起きていない頭を振りながら、いつもの茶の間に向かって行った。

〜甘い世界〜

俺は、記憶を弄りいつも通っている通学路を思い出していた。
「この世界が、まだ平和に見えていた頃この風景が当たり前だと思っていたな。」
一応ばれない様に、私服を作り着替えていた。
後数日で、聖杯戦争が起きるのだがまだ、各サーバント、マスター共に準備中のはずだ。
それに今回「聖杯」の干渉を受けないための謎の便利グッズを持たされて来ていた。
列車から出ようとしたときのことだ。

「未来の貴様がもしこの時間に出れば、聖杯じゃなくても、因果に干渉してしまうだろう。」
図星だった。
「生憎ほかのやり方を知らんのでな。」
そういうとアレースターは「名詞入れ」を投げてよこした。
「それは、その世界で空いている役職者に成れる「名詞」だ。持っていけ。」
試しにその名詞をトレースしてみると、はっきり言って「魔術」「科学」両方の技術が混在する、今までに知らない技術によって作り出されていた。
「君の存在で「私の世界」の因果等が狂い出せば、実験に支障が出るかもしれないからな。」
こいつの底知れない英知を目の当たりにした。
因みにその名詞にはこう書かれていた。
「珠瀬流弓術 免許皆伝 涼宮七刀」
何故か恐れ多い姓ではあるが、「七」に「刀」は、養父「切嗣」の「切」を分解したもので、「ナト」と読ませることにした。
「気が利くのか、そうじゃないのか。」
ぼやくしかなかった。「アーチャー」では文字道理「弓兵」だし、真名ではこの世界に同じ存在がすでにいるし、いろいろ問題だから仕方ないといえば仕方なかった。
しかし、目的を達成することが先決だ。

今日もいつものように、賑やかな朝食が終わると急いで準備をした。その日は、桜は「少し弓道部の用があるから、先に行くね。」と言われ先に出て行ってしまった。
「たまには、そういうこともある。」程度で自分もその後から行くことにした。
藤村大河ことタイガーが、今日も遅刻かそうじゃないかで、時々自分に学年担任の先生に
お小言を言われたりもするが、今日は無事時間までに送り出すことができた。
やれやれと思いながら、玄関を出ると一人の青年がそこに立っていた。全身普通の赤銅色を基準にした服飾をしていた。
「こんな時間に、登校とは珍しいな。」
青年はそういった。驚いて、まじまじと顔を見てしまった。
どこか、誰かに似ているような気がした。
「少し話しても、良いかね?」
「あの、これから学校あるのですけど。」
「そうか。なら歩きながらでも話そうか。」
そしてこの男と歩きながら、話すことにした。
「お前の名前は、「衛宮士郎」君で良かったのかな?」
「はいそうですが?」
(なんだこいつは、初対面で「お前」って?)
そう思いながらも話を聞き続けることにした。
「実は、ある女性を君に助けてほしいのだが、正直今の君では実力不足のような気がしてならない。」
「い、いきななりなんですか?」
「詳しくは、説明できないが「君にある女性を救って」貰いたくてな。」
「そんなこといきなり言われても、困ります。」
「確かにな。それが道理だ。」
「だったら、」
「その女性が、「衛宮切嗣」の関係者だとしても、君は断れるかい?」
「なに。」
「詳しくは言えないが、「衛宮切嗣」はその女性の「大切な持ち物」を巡りめぐって「拝借」して、君を生かそうとしたのだよ。」
「そんな話、聞いたことないぞ。」
「君は覚えているはずだ。「衛宮切嗣」に始めて会った時のことを。」
あの時の事を思い出そうとすると、気持ち悪くなってきてしまう。
「そのとき、重傷だった君に使われた物だ。」
ああそうか。だから俺は、生きているのだ。
「だからといいうわけではないが、「衛宮切嗣」の変わり君が救わなければいけないという義務はない。」
衛宮キリツグは、自分の跡取りとかは、考えて自分を助け養子にした訳ではなく、完全な善意で自分を救ったのだ。
少し歯がゆいが、「衛宮」といいう姓だからと言うのも少し嬉しくなった。
「そもそも、お前が「衛宮切嗣」並みの「魔術師」ならとても助かったのだがな。」
そう。切嗣は魔術らしい魔術を教えてはくれなかった。少しばかりの強化系の魔法が使える程度だ。
「だから、君を鍛えなおしたいと思うがどうだろう?。」
返事は決まっていた。

〜武術家の性〜

俺は、取りあえず学校で活動するまでに、「藤村大河」を味方に付けようと考え、この時代の硬貨を使って彼女の好物のお菓子を購入し、交渉することにしていた。
学校に入ると、武術家特有の「強者」を見る視線を感じ始めた。
「そうだよ。この学校には猫被っている武術家が、先生していたのだ。」
職員室で、タイガーには「「切嗣」氏に志郎の、修練を師匠が頼まれていたのだが、「若いお前が行ったほうがよい。」と言われ、自分が武術の修練を行うことに成った。」といい説明をしたが、聞いているのか聞いていないのか、持ってきた「お土産」の方に気がいっていて話半分で許可を貰った。これで、授業妨害とかがなければ問題なくここでも、修行がさせることができるな。
「ま、ガラクタも結構あるし奴の「魔法訓練」もできるしな。」
そう考えた。
そして、不良の溜まり場「体育館裏」に向かった。
さっと職員室の時間割でアイツの担当授業がないことは確認済みだ。
修羅場を潜った武術家ならこの場を逃すことはないだろう。
戦いを渇望している人間はとくにそうだ。
「とっと姿を見せたらどうだ。」
そこに、一人の教職員がでてきた。
思い出したくもない、七人の「マスター」の一人にして「魔術師」ではない「マスター」。「サーバント」と互角いや「英霊」と互角に渡り合える武術家。
「葛木宗一郎」
聖杯戦争では「キャスター」を使役(おしどり夫婦?)して戦ったつわものである。
「俺に何か用でも有るのか?」
「いや、うちの生徒を鍛えると聞こえたのでな。どの程度の腕か知りたくなっただけだ。」
歯の浮くようなセリフだ。聖杯戦争でこいつの容赦ない性格は、熟知している。
その気になれば、学校生徒の命より自分達の勝利を優先するような奴だ。ただ、今は「教師」だからの発言なのだろう。