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とあるアーチャーの銀河鉄道 第一章

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「ガント」
凛から攻撃魔法が飛び出したが、これもなんなくかわした。これも予想済み、彼女の性格は熟知していた。
「結界も張らず、魔法攻撃はばれたらただじゃすまないと思うが。」
顔を真っ赤にして攻撃魔法を止めた。
「それじゃ、貴方の召喚した「マスター」は誰なのか答えなさい。」
「生憎、俺は召喚されてこの世界に来たわけじゃない。」
「なんですって〜」
そりゃそうだ。この世界に「異界」「異世界」とか呼ばれるものは本来呼ばれない限り、現われないのだ。そもそも、そんな物が存在したのでさえ、神話の時代なのだから自分も含めて「いない」と言っても過言ではなかった。
「それじゃ何故存在しているの?」
当然の疑問だが、どう答えたらいいのか?
アレイスターの名を容易く出せないくらい分っているし、だからって「士郎が召喚した。」というのも無理がある。それじゃ正直に言ったほうがよいかも知れんな。
利用させて貰うために。
「俺は、ある事情で現在の「衛宮士郎」を鍛える為にいる。いうなれば、どこぞのネコ型ロボみたいなものだ。」
そういわれても、分らず凛が必死に「魔術師の知識」で該当するものがないか、検索していることが分ったが精々「未来予知の精霊」くらいしか該当結果が出ていないようだ。
「わからなければ、それで良いだけだ。」
話が終わったのだから、校舎に入ろうとした俺を呼び止めた。
「待ちなさい。」
「何だ?」
「それじゃあ貴方はどうすれば、私の味方になってくれるの?」
これの答えは、簡単だった。

「くそ、ヤトの奴…」
身体中が悲鳴を上げていた。
魔力の流れが止まらず、生徒会室のあちらこちらに魔力が流れ出していた。幸い一成に保健の先生を呼んでもらいに、行ってもらったが、どうすれば良いのか解らなかった。
「やはり、「魔力制御」はもう少し時間が掛かりそうだな。」
ヤトが生徒会室に入ってきた。
「く、ヤト早く止めてくれ。」
「お前の魔力なのだから、自分で何とかしろ。」
「それが出来たら、苦労しない。」
「まったく、世話の焼ける。いいか、魔力を流すのと逆のイメージをすれば良かろう。」
気がつかなかった。確かに「川に水を流す。」イメージで「魔術」を行っていたのだから、その水を止めればいいのだ。
「一言、忠告しとくがいきなり止めると、身体に負荷が掛かるぞ。」
早く言って欲しかった。魔力と一緒に自分の意識も吹っ飛んでしまった。
「やれやれ。これだからこの甘ちゃんは。」
そのセリフが耳に入るころ、俺は気を失った。

「やはり、「片腕」の話もしておくべきだったろうか。」
廊下には一成とおそらくタイガーの足音が近づいてきていた。
「これも運命なのかな。」
めちゃくちゃになった、生徒会室を「あの」魔術で修理することにした。