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「知り合いに教えてもらったんだ、静雄君、よく筆箱とか文房具関係壊すって聞いたから、すっごく丈夫な筆箱なら役に立つかと思って」
「え、あ、ありがとう、ございます」
さっきから力任せに握り締めている箱は、びくともしない。素材がなんなのかわからないが、曲がらない筆箱とは素晴らしい。
「それで、手紙なんだけど」
「っはい！」
「よかったら、登録しておいてね」
にっこり。
じゃあまた。と走り去る帝人を見送り、静雄はぎこちない手つきでその手紙の封を開けて、中の紙を広げて。



竜ヶ峰帝人の電話番号、ゲットだぜ。



そして歓喜の咆哮。