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スイーツ

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「るっせぇな。
 不味きゃ喰ってねぇよ。」
そう言って、また黙々と静雄が食べ始める。
それに満更でもなかったのか、少し笑って、減っていくケーキを眺めた。

あっという間になくなっていたケーキの残骸を見て、臨也は満足そうに笑う。
それを背後から見下ろしていた静雄も釣られて笑った。
「臨也。」
臨也を見下ろしたまま静雄が問いかけると、その声に臨也は後ろを振り向く。
「ありがとな。」
少し笑って言う静雄に釣られて、臨也も笑う。
「別に……。
 今日だけ特別だよ。
 ほ……ほら、誕生日だし……さ。」
その言葉を言いつつ、そっぽを向こうとした臨也は、静雄に額に口付けられて固まる。
静雄はそれを見て更に笑った。
そして、そのまま静雄は臨也の頬を撫で、軽く口付ける。
臨也も一瞬更に固まったが、すぐに嬉しそうに笑った。
「で、プレゼントはねぇのかよ?」
意地悪そうに笑った静雄に、臨也は笑う。
「ケーキ作ってあげただけで十分でしょ。
 何、足らないの?」
くすくすと笑って、臨也は静雄を見上げる。
「ああ、足らねぇ。
 なんか、よこせよ。」
笑いながら、静雄は臨也の頬や額に軽く口付けていく。
「しょうがないなぁ、静ちゃんは。」
くすぐったそうに笑うと、臨也はそのまま静雄の首に抱きつく。
「……お前、身体冷たくなってんじゃねぇか。」
呆れたように言いつつ、静雄は臨也をぎゅっと抱きしめる。
「これから暖かくなるからいいよ。」
笑いながらそう言うと、臨也はそのまま静雄に押し倒される。
「−−−手加減してやらねぇ。
 するつもりもねぇけどな。」
押し倒した臨也を見下ろしながら、静雄は臨也の額に口付けると不敵に笑う。
それに一瞬目を丸くした臨也は、ニヤリと笑う。
「じゃあ、満足させてもらおうかな。」
くすくすと笑う臨也に、静雄も笑う。
「その減らず口、何時まで叩いてられんだろうなぁ、臨也くんよぉ。」
二人でそれに笑いあい、そして、そのまま引きつけられる様に口付けを交わしていく。
甘い二人の長い長い夜は始まったばかり……。





end









作品名:スイーツ 作家名:狐崎 樹音