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THW小説4.5 番外編 ~ insanity ―狂気― ~

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東京ヒーローズウォー「埼玉攻特隊」の二次創作小説です。
作者がチキンのため,長くて申し訳ありませんが,以下を必ず読んでください。

注意書き:これは,独立したお話です。
     シリーズとは切り離してください。(時系列は4.5,設定は生きてます)
個人の完全なる妄想です。
実在する人物,出来事とは本当に全く関係ありません。
もう別物です。捏造です。すいません。
苦情は受け付けたくありません。各個人の自己責任にて,お願いします。

以下の設定項目が耐えられない方,⑤以降に当てはまる方は,読まない方が賢明です。
というか,絶対に読まないでください。本当に。ザビファンの人は特に。

①実在の人物らしき人たちがなにやらなんてもんじゃないほどやらかしている。
②完全に腐。エロそのもの。18禁どころじゃないかも。
③ザビが完全に受。三十路は忘れてください。そして中の人が鬼畜攻。
④かなりイタイ内容。身も心も。
⑤興味本位で軽い気持ちで読んでみたいと思っている。
⑥読んだ後に中の人を軽蔑する。中の人を殺さずにはいられない。
⑦中の人の狂気に付き合うつもりはない。


大丈夫な方のみ(居るのか?)どうぞ。


********************************************
あいつは,俺を決して見ない。
振り向くことなんてない。
でも,俺は,あいつをずっと見続けていた。
ずっとずっと,あいつだけを。

悪魔が,俺に,そっとささやく。
「ならば,堕とせば,いいじゃないか」と――――――――
*******************************************



〜insanity ―狂気―〜


「う・・・」
ゆっくりと,うめき声をあげて,ザビが気が付いた。
頭を,ふるふると振って,意識を覚醒しようとする。
「・・・ん・・・ここ,どこだ・・・・?」
周囲の様子を見ようと,首を回そうとする。
その瞬間,明らかに驚愕し,目を見開くザビ。
「なん・・・だこれ・・・?」
ザビの両手両足は,図太い金属の鎖によって,拘束されていた。
両手は頭上に,両足は開いた形で。

そう。
俺が,拘束した。
俺の,手によって。

ザビは,拘束をはずそうと両手両足を動かそうとする。
ガシャガシャと金属音を立てるだけで,鎖ははずれない。

俺は,その様子を,向かいの椅子に座って眺めていた。
拘束がはずれないことを確認して,ゆっくりと立ち上がり,ザビに近づく。
「気が付いたか?」
俺が声をかけると,ビクっと反応するザビ。
室内は暗く,俺が居ることは気が付かなかったのだろう。
そして,俺の顔を確認して,ほっとしたような表情になる。
「なんだ,碧風じゃんか!ここどこだ?これ,どうなってんだよ?俺,確か本部で寝てたよな?早く解いてくれよ!」
安心したのか,立て続けに俺へと質問を飛ばす。
いてぇんだよ,これーと言いながら,拘束を解こうと,相変わらずガシャガシャ鎖を動かすザビ。

この笑顔を,俺の言葉によって,絶望へと変えることができるのかと,

俺は内心で歓喜に震えた。

「俺が,やった」
「は?」
「俺が,お前を鎖で拘束して,監禁した。」
「・・・え?」

みるみるうちに,ザビの顔が固まる。
しかし,「はっ!」と一言つぶやいて,余裕の表情に戻る。
「じょーだん!お前がなんでこんなことすんだ?いいから,はやく解けよ!」
「そりゃ,隊長命令か?」
「そうだよ!つか,隊長命令以前の問題だろ!?」
「ふーん,亡命までして,隊を捨てたお方の言葉とは思えませんがねぇ?」
「ふっざけんな!!戻ってきたんだからいいだろうが!!」
段々と,ザビの口調がいらだちの物へと変わってくる。
「・・・なんだ,お前,もしかして・・・これ,制裁のつもりか?」
「制裁?」
「俺が攻特捨てたことに対する制裁だよ。なんだ?近江か?近江の指示か?俺が二度と攻特出ていかないようにって?」
「副隊長はそんなことしねぇよ。」
「じゃあなんだよ!!!!なんなんだよ!!!」
わからない,というように,ザビは頭をブンブンと振る。
その度に,鎖はまた,ガシャガシャと重い音をたてた。
「・・・わからないか?」
「・・・あぁ,わからないね」
キッと,責めるように俺を見上げるザビ。
「俺が,」
クイっとザビの顎を二本の指で上げ,俺と目を合わさせる。
「どんなにお前の事が好きか」
ギクッとザビの身体が強張る。
「どれだけお前に惹かれてるか,どれだけ俺の物にしたいのか」
眼を伏せようとするザビ。
だが,俺はそれを許さない。
「俺の想いなんて,これっぽっちもわからないっていうのか・・・!」
何か言おうと口を開けかけたザビに,自分の唇を重ねる。
ザビが口を閉じようとするのを,顎をつかんで許さず,
逃げ回る舌を自分のソレで捕まえ,絡め取る。
そして,深く深く吸い上げた。
「〜〜〜〜〜〜ッ,ぷはっ!!」
ようやく俺の執拗な攻めを逃れ,ザビが肩でぜぇぜぇと息をつく。
「・・・だからって,これかよっ!」
「睡眠薬入りのコーヒーは美味かったか?」
「〜〜〜!!見損なったぜ!おまえっ!」
「・・・何とでも言え。こうでもしなきゃ,お前は手に入らないだろう?」
「ふっざけんなよっ!!」
本当に頭に来たのだろう。
能力を発動しようとし,雷撃のチャージをしようとする。
「・・・・?」
だが,ぷすぷす,と言ったっきり,雷撃は放たれることはなかった。
「あぁ,これな・・・能力出せないんだよな。世の中便利だろ?能力封じの金属が存在するって,知ってたか?」
「なっ・・・!」
「ま,そういうことだ。」
「・・・・っ!くそっ!マジ,離せって!!!」
ザビが本気で焦り始め,ガンガン!と両手を動かす。
「おいおい,その辺りでやめとけ。血,滲んでるし。」
俺は,そっとザビの手首をなぞる。
「〜〜〜!!お前,優しいんだか優しくないんだか,はっきりしろよっ!」
「なに?優しくしてほしいの?」
「・・・え」
「残念だが,ご期待に添えることは,できないかもしれないな。」
俺は,悪魔の笑みを顔に張り付ける。
「ここは,誰にも知られてない場所だし,大声なんか出したって無駄だよ?」
そこで,はじめて,ザビの瞳に恐怖の色が見て取れた。
「まぁもっとも・・・誰かに見られたいんなら,別だけど?」
俺は,脇のテーブルに用意してあった小瓶を手に取る。
「心配すんなって。天国,見せてやるから,さ」
「・・・・!!」
「元ダンナ・・・魚屋なんか,忘れる,ぐらい?」
「ち・・・違っ・・・!」
「なにが,違うの?」
「あいつとは・・・そんなんじゃ・・・・!」
「そう?でも俺,弟の口からはっきり聞いたよ?」
ぐっとザビの顎を力いっぱい掴む。
「ぐ・・・!いたっ・・・!」
「痛い思いはしたくないだろう?大人しくしてるんだな」
ザビは,これでもかというぐらい,俺を睨む。

良い眼だ。
この眼が見たかった。
何物にも屈しない,力強い瞳。
だが,恐怖をわずかに湛えた眼。

俺は,背筋にゾクゾクっとしたものが走るのを感じる。

「俺の物に,してやんよ,ザビ」
そう言って,俺は小瓶の中の液体を,口に含んだ。