チョコレート
チョコレートクリンクル
あまいあまいチョコレート、とろとろ溶けて、ひとつになる。
・・・このチョコレートクリンクルのように。
なんてバカなんだと笑い飛ばした。
「・・・あれ?こんなお菓子あったかな?ハレルヤのかい?」
(あー?・・・ああ、美味そうだったら買ったら不味かった。やるから処分しとけよ)
「えー。・・・ちゃんと考えないで買うから・・・でも僕一人じゃ多いよ。 ・・・あ!」
(! んなマズィのやったらテメェ睨まれっぞ)
「わかってるよ・・・僕一人で食べるに決まってるだろ? でもその前に」
コトン、と机の上に置かれたスタンドミラーの前に、置かれたのは菓子の箱。
「僕からもお返し」
(いらねぇよっ)
「ダメだよ。・・・少しだけでも良いから、ね?」
そう言ってひとつ食べるとアレルヤはおいしいと笑った。
その夜 開いた箱の中には、少し歪なチョコレートクリンクル。
「・・・へ。バカじゃねぇの」
お互いにな