こらぼでほすと 留守番3
そういう時は徹底的にやってしまえっっ、と、叫びつつ、パネルの操作をしているティエリアは、なかなか終わらないので焦れていて、さらに、ヒートアップしてくる。
・・・・どうしよう? ハレルヤ・・・僕の声が聞こえてないみたい・・・・
話しかけている言葉に、反応がない。けれど、朝も昼も食事もせずに仕事しているティエリアが心配で、放置するわけにもいかない。とにかく、食事だけでもしてもらいたいとがんばっている。
・・・・わかったよ。俺がなんとかしてやる。・・・・
アレルヤの嘆きに、やれやれとハレルヤがチェンジした。がばっと、ティエリアの身体を背後から抱きかかえ、ずんずんと部屋を出る。
「何をするっっ。」
「うるせぇー。おまえがメシを食わないから、アレルヤも食えねぇーんだよっっ。つまり、俺も空腹だ。メシぐらい満足に食わせろや、女王様。」
大声で怒鳴られて、はっとティエリアも気づいた。一緒に仕事をしているのだから、自分が休憩しなければ、アレルヤもご同様なことになる。つまり、カッカと仕事に向かっていたティエリアと同様に、アレルヤも働いていたわけだ。
「・・・すまない・・・」
「わかりゃいいんだよ。刹那のことが心配なのは、わかるけど、おまえが倒れたら、ロックオンの用事が、さらに増加するんだ。そこいらも考えてくれ。」
「わかった。食事休憩をする。」
よし、と、ハレルヤがラボの廊下で、ティエリアを開放し、すぐにチェンジする。すまない、と、ティエリアが謝ると、アレルヤは、ううん、と、嬉しそうに返して一緒に歩き出した。
作品名:こらぼでほすと 留守番3 作家名:篠義