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リヲ(スランプ中)
リヲ(スランプ中)
novelistID. 4543
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その部屋には白い箱がある

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僕の体は椅子に座っている 

その思考は白濁としていて此処がどこなのかも分からない 


ただ目の前に立って、なにかキレイな箱の螺子を回す君が 

君だけが わかる 


まるで首から下が人形になってしまったかのように身動きができないけれど 

君が僕に気づいて笑うから 安全なんだと わかる


白い 箱 蓋を開けるととてもキレイな音色を奏でる箱 

いつからそこにあるのか いつから開かなくなったのか 

動けない僕にはわからない 


君は今日も飽きずに螺子を回すけれども蓋を開けようとはしない 

なにか大切な音色だった気がするのに・・・ぽっかりと空白がある 

それと それに関係するすべてが ぽっかりとなくなってしまっている 


・・・たぶん 
目覚めたらまた此処のことを忘れてしまうんだろうなと思いながら

重くなってきたまぶたを


閉じた