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くだらない話

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しっかしそれでもまだおったてていたもんですから、その場に駆けつけた連中の中には事の次第に気づいた輩も幾人かいたようで、その間抜けな絵面をわざわざ上に報告してくれたお陰でそう面倒な処分にはならなかった、というわけです。全く間抜けにも程がある話ですから、事の次第は内密に、ということになり憶測などが飛び交っているわけです。





そこまで話して俺は、ぐいっと焼酎を飲み干した。
堀田さんは渋い顔をしてグラスを掴んだまま眉を顰めている。俺が女ならば激昂しそうな人だが、さすがに相手が三十も越えた大の大人の男相手であるのだし、しかも大佐の面をしっかり殴り飛ばして前歯まで折っているのだからなんと言ったら良いものか、と答えあぐねているらしい。


「くだらない話でしょう?そのくだらない話をさせたのは貴方ですからね」


アイロニーを持ってにやりと笑った俺に堀田さんは「くだらん話だった」と答えてまだ眉を寄せていた。
随分味の薄くべちゃべちゃとした冷奴をつつきまわす俺と、黙って黙々と酒を飲みながら何の魚か分からぬ魚の焼いたものを器用に骨だけにしていく堀田さん。ふいに顔を上げて目が合ったものだから、何が可笑しいのかどちらからともなく忍ぶように笑い声を上げた。



「しかし貴方になら見せて差し上げても良いですよ。女装でもなんでもして差し上げますとも」


ひとしきり笑ってから、また喉で笑う俺に堀田さんがさっきとは違った意味でまた眉を顰め、俺はまたクスクスと笑った。






作品名:くだらない話 作家名:山田