四度目の奇跡
そんな話を聞いた数日後…『う゛ぉーかろいど』は封の切っていない手紙を見つけました。
誰から届いたものなのかわからない…宛名だけの手紙でした。
『う゛ぉーかろいど』不思議がり…、その手紙を手に取りました。
その普通の行為が…全てを動かしました。
手紙に触れた瞬間…『う゛ぉーかろいど』の体中を駆け巡る感情…
アリガトウ
アリガトウ
そして…
ゴメンナサイ
気が付いたとき…『う゛ぉーかろいど』は涙を流していました。
大國に話してもらった全ての思い出、その全てにあふれるばかりの感情が押し寄せてくる。
その思いはとても暖かく…そして何よりも切ないものでした。
その感情が誰のものなのか…『う゛ぉーかろいど』は本能で気付いたのでしょう。
『う゛ぉーかろいど』は涙をぬぐい、手紙を抱えながら、大國の元へと走り出しました。
その手紙は、紛れも無い―大國が何よりも大切に思っていた島國からの手紙だったのです。