四度目の奇跡
その日もまた、『う゛ぉーかろいど』は大國に島國の話をねだりました。
しかし、その日に限り…大國はとても悲しそうな顔をしました。
そんな顔を不思議に思いつつ、『う゛ぉーかろいど』はじっと座って大國が話し出すのを待ちました。
大國はいつもより歯切れ悪く…少しずつ話し始めました。
話の途中…大國は何度も涙ぐみ…最後には一筋の涙を流しました。
その涙は今まで『う゛ぉーかろいど』が見た涙の中で、1番暖かく…1番切ない涙でした。
だからなのでしょうか…『う゛ぉーかろいど』は涙の理由をどうしても聞けなかったのです。
この日…大国が話したのは…島国との別れの話でした。