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ろぐぐぐ!! そのに

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*臨帝③


りばびり文。
注意1:臨帝で生まれ変わりネタ、注意2:いざやさん超別人、
注意3:厨二全開、注意4:ポエムくさい、注意5:書いた人の頭が残念。
以上のことが大丈夫な方はどうぞ^p^








俺が持つ記憶。ずっと過去の、消えることのない記憶。
それと一緒に俺の心を占める、生涯唯一愛する人。
それが俺の、全て。


あの時、君の手を離してしまったことを、君を一人にしてしまったことを、君を先に逝かせてしまったことを、ずっと後悔していた。
泣くのを我慢して、一生懸命に笑っていた幼くて可愛くて愛しい君が忘れられない。忘れたくない。
晴れた日の空の色を写した瞳を、滑らかな肌を、小さな口を、傷一つない身体を、清い心を表情を。
忘れない、忘れるもんか片時さえ。それは今までの俺を構成する全てなのだから。






『ずっと、』『ずっと待っています』
『貴方が帰ってくる日を、待っています』






掠れた声で呟いた君の声が蘇る。ずっと待つと言った君の声が。
だけど俺は君を裏切った、君の元に帰れなかった。
帰ってこない俺をどう思って、君は死んでいったのだろう。
憎んだだろうか、悲しんだだろうか、酷いと思っただろうか。
それとも、それとも、何時もの様に、「しょうがないなぁ」と笑っただろうか。




ごめん、ごめんね、次こそは一人にしないから。生きるのも、死ぬのも一緒だから。
だから、また






(俺の手を、とってくれる?)
















「……さん、臨也さん」


重い瞼を開けた先で、一人の子供が覗き込んでいる。眉を八の字にして、心配そうに。
その姿に我知らず臨也は笑みを漏らし、起き上がると子供の短く切られた髪をくしゃりと撫でた。


「どうしたんだい帝人君、そんな顔して」
「だって…何だか苦しそうだったから」


嫌な夢でも見てたんですか、と訊ねる帝人に「そうだね、」と囁く。


「嫌、って言ったら嫌だけど…でも、大切な夢かな」
「大切…ですか?」


こてん、と帝人は首を傾げる。その幼げな姿にまた笑って、頬に手を滑らせる。
すると擽ったそうに帝人が笑って、臨也の手に自分のそれを重ねてきた。




晴れた日の空の色を写した瞳が、滑らかな肌が、小さな口が、傷一つない身体が、清い心が表情が。


確かにある、今自分の傍に。手の届く場所に。
そして自分の手を取ってくれる。






(嗚呼、やっと)(やっと、“あえた”)




会えた、逢えた、愛えた。




(ずっと探していた、俺のたった一人)




ごめんね、今度は一人にしないから。ずっと傍にいて君を守るから。








「大好き、帝人君」






ずっと言いたかった言葉の束を、これからずっと君に捧ぐよ。




作品名:ろぐぐぐ!! そのに 作家名:朱紅(氷刹)