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別に君に見せたかった訳じゃないんだからね!

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アラウディがジョットの申し出を受けて数日。

うきうきといつもと違う服にはしゃいでいたランポウは意外な人物の登場に
そのテンションのまま「この作戦に参加しなかったじゃなかったんですか?」
と話しかけてしまってからずっと足蹴りにされている。

「痛い痛いんだもんね!!蹴らないで欲しいんだもんね!!」

「うるさいよ、牛」

げしげし、と無表情に蹴り続ける姿はある種異様だ。

その姿を仲が良いなぁと見守っていた雨の守護者は、Gの登場で
そろそろ止めようかと腰を上げた晴の守護者を見送った後、
先ほどまで不思議に思っていた事を聞いてみた。

「拙者は共にいる時間が短いゆえ違うかもしれぬが、アラウディ殿は
 いつにもまして不機嫌ではござらぬか?」
「あ?あぁ…あれはそうだな不機嫌と言えば不機嫌なんだろうな」
「なんだか、歯切れが悪い言い方でござるな」

内密に進めている作戦だったためこれまで守護者が集まる事はなかった。

もちろんジョットがスペードの部下と接触していると噂が流れては困るので
黒マントを来て周りをうろうろするような事もしていない。

「どっちかっていると拗ねてる、と言った方が正解だからな。」
「??」
「あいつでも目先の餌に飛びつく事があるんだよ」

これ以上は言えねぇな、と疑問符を飛ばしている男をそのままに
止めに入ったはずがじゃれ合いに参加し始めた晴の守護者を引き離すために歩き出した。



あの男たらしに磨きをかけた幼馴染には一度注意するべきかもしれない

「俺はお前の前でこの趣味の悪いマントなんて羽織った事ねぇっつーの」