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THW小説⑥ ~ 絆 ―2・23作戦― ~

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注意書き:
個人の妄想です。
実在する人物,出来事とは直接関係するものではありません。
むしろもう全く別物と考えてください。捏造です。
苦情は受け付けたくありません。各個人の自己責任にて,お願いします。

以下の設定項目が耐えられない方は,読まない方が賢明です。

①実際にあった出来事を元に,実在の人物らしき人たちがなにやらやっている。
②ちょびっと腐要素w
③なんか思ったよりシリアスになってる。
④ザビが超鬼畜
⑤若干魚屋×碧風w
⑥その他いろいろイタイ内容。


大丈夫な方のみ,どうぞ。


*******************************************

その時,信じられない命令が,インカムから聞こえてきた。
思わず,自分の耳を疑う。

――――俺の最愛の人は,
    俺の最愛の弟に,
    「死ね」,と,言った―――――

*******************************************


〜 絆 ―2・23作戦― 〜


まだまだ寒い2月23日,夜9時半。
今日も今日とて,SSW(埼玉ストライクワイバーンズ)の作戦が展開されるため,SSWの作戦遂行メンバー達は,東京各地に散らばっていた。
作戦開始予定時刻まで30分。
バカ話で談笑する者,精神統一をしている者。
皆,それぞれ,思い思いに時を過ごす。

その時,受信専用インカムから,ザビの声が聞こえてきた。

「アレをぶち込むまであと30分・・・準備はいいか?」

ザワザワザワッ・・・!!!

一気に,メンバーがざわつく。
どうやら,一斉送信だったようだ。

「アレ・・って!?」
「・・・もしや!?」
「今日は祭りか!?」

ヒソヒソ声があちらこちらからしてくる。
何故か,魚屋と俺をチラチラ見て囁く人。
顔を赤らめている女の子たち。
よからぬ妄想をしているのか,ニヤニヤしている人たち。


「なん・・・だ,この一斉送信w」
俺は,ひきつった顔で魚屋を見る。
「さぁねぇwww 皆の士気を上げるためじゃない?」
「だからって・・・なんで俺らが見られてるんだw」
「あれ?兄貴,知らないの?世の中には“そういう”派もあるらしいよ?」
ぶくくく,と,実に楽しそうに魚屋は笑う。
“そういう派”・・・
ちらっと耳にしたことはあったが,大して気にも留めていなかった。
「はぁ〜。ジョーダンじゃないな。俺はまっぴらゴメンだw」
「そう?俺はそうでもないよ?あ・に・き♪」
なんて言いながら,魚屋は俺の首に腕を回す。
きゃああああっなんて女の子の悲鳴。
「ちょ・・・・!おまっ・・・・!マジやめろよ!!」
グイグイと魚屋の顔を押す。
「ほら,観衆サービスサービスぅ♪」
んちゅ〜〜っと唇を寄せてくる魚屋。
「悪ノリもいい加減にっ・・・・!!!!」
俺がブチ切れそうになる瞬間,魚屋はぱっと離れた。
「うおぅ,おっかな!!兄貴のオーラ,あついあついww」
はぁはぁと息をつく俺を見ながら,
魚屋は,楽しそうに降参ポーズのまま,手をひらひらさせる。
「・・・はぁ。」
なんだかドっと疲れた。
弟に,いいようにおちょくられるとは。
俺も,まだまだだな・・・

********************************************

・・・そんな,どこか浮ついた雰囲気の中,作戦は開始された。
ザビ指揮下のもと,作戦は順調だった。
次々と飛ぶ指令に,一糸乱れぬ動きをする部隊。
浮ついた雰囲気など,微塵も感じさせない。
「やっぱ,あれは士気を高めるためだったのかな・・・」
なんて,真面目に考えてしまう。

「次!遊特は台東区!攻特は中野区!!」
生き生きとしたザビの声がインカムから飛び込んできた。

随分楽しそうじゃないかww
それにしても人使いが荒いな。
「へいへいわかったよw」
俺は,ぽそっとつぶやいて,中野区へ跳んだ。

中野区は,神奈川の部隊であふれかえっていた。
それもそのはず。
赤100の神奈川の占領地だ。
「うわー・・・」
思わず,他の攻特メンバーと顔を見合わせる。
「どうする?」
「どうするもこうするも,命令なんだからw」
「ここで一騎は打てないな。間違いなく袋叩きだな」
「単独で物陰から叩いていくしかあるまい」
「んだな」
ヒソヒソと数人で話し合い,それぞれ,建物の影に散る。
俺も,瓦礫の側に身を寄せ,側を通りかかった神奈川の人間の腕をグっと引っ張った。
「!!!!!」
声を出されたら,神奈川の連中が集まってくる。
すぐさま,喉をつぶす。
「・・・ごめんな。」
俺は,そっとつぶやいて,刀を閃かせた。

・・・こういう,闇討ちみたいなやり方は,卑怯で正直好きではない。
だが,表立って突っ込んでいけば,敵の数が圧倒的に多いこの地で,他の攻特メンバーの身だって危うい。
自分だけが,好き勝手に振る舞うわけにはいかなかった。
しばらく,この闇討ち作戦は続いたが,赤100の占領パーセンテージは,いつまでたっても揺らがない。
「・・・ったく,どんだけ硬いんだか・・・」
他の攻特メンバーだって,順調に動いている。
だが,それでも,なかなか中野区は崩れない。
「っチッ!やってらんねーー!!」
「魚屋!!」
バッ!と突然,いつの間にか側にいた魚屋が立つ。
「なにやってんだ!隠れろ!!」
「あーー!俺はもう我慢できねぇ!兄貴だってそうだろ!?」
「そうだけど・・・!でも,お前・・・!」
「兄貴。俺は強いんだぜ?」
ニヤリ,と魚屋は不敵に笑う。
「まぁ見ててくれよ。兄貴にもやりやすいようにやってくっからさw」
そう言うや否や,魚屋はバッと表へ飛び出していった・・・