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Plam

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g:ame

なぜか日本、関東某所にある巨大モールでショッピングなう。

沢田にブログがあるならばそのように更新しただろう。もちろん彼にそのようなもの開設する暇などない。あったとしても、今ブログ更新☆などきっとできないに違いない。写メを撮った瞬間、携帯はお釈迦になるだろう。トンファーによって。


ただいま、彼氏とショッピングなう。きゃー。


「ぶふっ」 
「間抜け面」

鼻つままれば誰だってそうなるさ!
雲雀は形のよい指で沢田の鼻、頬の順につまみ上げ、「向こうにあるダウンコート持ってきて」耳元に囁くと手に持ったカジュアルなお召し物とともに試着室に消えた。

今回、沢田が日本に赴いたのは仕事である。ボンゴレと雲雀財団双方を手玉に取ってのしあがる気満々の会談相手の要望でこうなった。まっさかヒバリさんがこの会談OKするとはおもわなんだよ。いやしかしそれにしても。

「何で会談場所、モールなんですかねえ…」

「僕が指定したから」

「は?」

雲雀恭弥ご指名のダウンコートを手に試着室までいくと、着替え終わったらしい。雲雀がカーテンを。

「ここにしないと、ドンも僕も来てやらないよって言ったのさ」

さらっ、と言って白々しく笑う。その顔の艶やかなこと!それに、ああ。

「多分来ないと思うよ。いろいろ引っ掻き回したから」

だから今日は付き合ってね、ほけほけカルガモのひなのようについてきた沢田綱吉。と言って雲雀恭弥は形のよい指、ではなく、ちゅ、沢田の頬に唇を押し当て再びカーテンの内側へ。


ああもうなんだって似合うさあんたは。ピンクのダウンコートだってなんだって。似合わないのはパステルカラーと気性だけさこのイケメンが。すきだよ。




作品名:Plam 作家名:夕凪