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はじめての(?)おかいもの

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ただの友情&ギャグ(←人によってはシモかも??)。
台本SS。
オリキャラで考えていたけど、オリキャラよりこっちのほうがしっくりくる!ってことで、イクオ君登場!
イクオ君の家庭環境&性格諸々とにかく捏造!捏造!捏造ゥ!!















「ヨメ♪嫁〜俺のよめェ〜〜〜〜〜♪」

どこからともなく、阿呆っぽい珍妙な歌が聞える。
成宮天十郎、御歳20歳(になったばかり)。
ある深夜のお買い物の話です。


ちゃるるら ららーん るーらららーどぅーん♪(入店音)


天:「ふんふん〜♪よめぇ〜〜〜♪」

イクオ:(ヤベ…なんか、変な客来たな…)「いらっしゃいま…って…え!?」

天:「うおおぉっ!オメェ、イクオじゃねぇかっっ!!」

イクオ:「成宮じゃん!!!久しぶり!!!」

天:「久しぶりだなぁっ!!元気にしてたかぁっ!?!?」

イクオ:「成宮も!俺ら卒業以来だなぁ!!」

天:「だなっ!半年前の集まりにも、オメェ来やがらねぇしよ〜。」

イクオ:「あ…まぁ、ちょっと、な。」

天:「しっかし、こんなところで会うなんて思ってなかったぜ。」

イクオ:「てゆーか、成宮こそ、なんでここのコンビニ来てんだよ。お前の家から全然遠いだろ?」

天:「ヨメの家がこの近くなんでぃ!」

(にかっと笑顔を向ける天)

イクオ:「あー、そうだったんだな!(ヨメって事は先生のことか)」

天:「てゆうかよぉ、オメェがコンビニでバイトなんてなぁ〜。
オメェんち、結構でっけぇ会社やってただろ?」

イクオ:「あー、やっぱそう思うよな…。親父の会社は順調順調!
まぁ…ちょっと色々あって、な。」

天:「いろいろ、って…なんだよ。
なぁイクオ!もしよかったら俺様に話してみねぇか?!
ダチはなんでも言いあうってもんだぜ!!!
なっ!!!」

イクオ:「成宮…うん、ありがとな。」

(きょろ、と周りを見渡し、お客さんがいないか、話していても差し支えなさそうかを確認して)

イクオ:「実は、今ちょっと家出中でさ。」

天:「家出かよ!父ちゃん母ちゃん心配するじゃねぇか!
あんま心配させるようなことはしねぇ方が…」

イクオ:「うん、母さんとはマメに連絡取ってるから大丈夫。
父さんとちょっと、色々あって…」

天:「…父ちゃんと喧嘩でもしたのか?」

イクオ:「喧嘩っていうか…。

成宮、俺な。発展途上の国に、学校を建てたいんだ。」

天:「学校??!?
そんなんオメェ一人でやる気か!?」

イクオ:「勿論一人では出来ることではないし、そういった団体に所属したいと思ってる。
…昔の俺は、聖帝…いや、ClassZに入る前までは、学校なんてクソだと思ってた。ただ…」

天:「ただ…?」

イクオ:「俺達の為に一生懸命になってくれて、必死になってる先生を見てさ、俺、学校とか、学ぶってことがいいもんだって思えたんだよ。
でも、そのことを父さんに言ったら、『海外のボランティアなんて許さない。お前は会社のことだけ考えて大学で勉強しろ』みたいなことを言われてさ…ついカッとなって荷物まとめて友達んちに逃げ込んで…とりあえず働かないと迷惑かけるし、説得もしつつ、今はココでバイトを、って…。」

天:「……………っぐ…。」

イクオ:「…成宮??」

天:「ううっ…ぐすっ、ずずっ!

…ィイクオォォォォォ!!!!!」

(涙鼻水垂らした天十郎に抱きつかれ)

イクオ:「うわ!びびった!!」

天:「俺様にまかせろってんでぃっ!!この成宮天十郎、総力挙げてオメェに協力してやるかんな!!!
どこの国に行きたいんでぃ?明日にでも飛行機飛ばしてやる!!
んでもって、黒服組全員引き連れて、オメェの父ちゃんに説得でぇぇぇぇぇい!!!!」

イクオ:「ちょ!!!落ちつけって…!!」

天:「これが落ちついてられっかぁぁぁぁぁぁ!!!!
うぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」

イクオ:「おまっ…!あぁ、もう、やっぱ変わってね―な。
成宮、いいんだって。
俺は自分の力でやりたいんだから。」

天:「…へ?」

イクオ:「母さんは納得してるから、あとは自分の力で父さん説得して、費用とかも自分で捻出する。
本気だってことは自分自身の行動で示したいんだ。」

天:「イクオ…。」

イクオ:「ま、ありがとな!成宮と話して、更に決心も固まったし。
その…、お前の気持ちが嬉しいし。」

天:「…イクオ…。」



   ちょっと待ってろ!!!」


(ガッとカゴを両手に持つ天十郎。
あちこちのラーメンやらパンやらレトルト食品やら飲料やらをカゴに放り込んで。)


天:「(どん!!!!!!)いよっしゃぁぁぁぁぁぁ!!早いとこレジ打ってくれ!!!!これだけくんな!!!」

イクオ:「うわ、すっごい量…。

(レジを打ちながら)

ふ…あはは!!成宮は相変わらずだよな〜。
あのさ、たくさん買ってくれるのは嬉しいけど、ココ、俺が経営してる店じゃないんだけど。」

天:「んなこと分かってらぁっ!これぜぇぇぇぇぇぇんぶオメェにでいっ!!!」

イクオ:「…へ?なんでだよ?!いいって!!」

天:「よくねぇっ!これは、その、…あれだ!
オメェ、黒服組も飛行機も断ったし、自分自身でなんとかしたいっていうしよぉ…。
『成宮財閥』とかじゃねぇ、『成宮天十郎』からダチへの『応援』だ!」

イクオ:「成宮…。」

天:「だからありがたく受け取れってんでぃ!
あ!もちろん、俺様のお小遣いからな!
俺様小遣い一ヶ月2000円に値上がりしたから、今すっげぇリッチなんだぜ!!
ちゃんとヨメとの結婚式の為に貯めてるしよ!」

イクオ:「…ありがとな。成宮。

…成宮はさぁ、自分の大事な人か、夢か、どっちかを取らないといけない状態になったら、どっちを選ぶ?」

天:「んあ?そんなの決まってんだろ?!
大事なやつを取って、夢も取る!!
夢の方は『なるべく早く』って感じだけど、大事なやつの方は今すぐ悲しませるようなことはぜってぇしねぇな。」

にぃっと笑顔を向ける。

天:「それが男ってもんじゃねーか?なっ!」

イクオ:「やっぱ、お前らしいな。」

天:「そっかぁ?」

(そんなことを言いあいながら、約数十点の品物のレジ打ちが終了する。)

イクオ:「合計8,479円…
って、そういえば、成宮、何買いに来たんだ?
コンビニ商品で8千円代…って財布持ってる様子もないし、金、足りる?」

天:「…へ?かいもの…?

うぉぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!

イクオと話してて、すっかり忘れてたぁぁぁ!!!!!」

イクオ:「ははっ、成宮らしいよ」

天:「ゴムくれ!!!」

イクオ:「…は?」

天:「一瞬ヨメのことすっかり忘れてたぁぁぁぁ!!!急げ!」

イクオ:「ちょ…!あせんなって。ゴムってあれだよな…コンドーム類ならそこの棚に…」

天:「おうよっ!!」

(猛ダッシュで取ってくる天)

天:「アイツが待ちくたびれて寝ちまわねぇ間に早くくれ!!

…ってあぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

イクオ:「なんだよ!!!!!!!」

天:「ポケットん中、あと、38円しかねぇ!!!!!!!

38円で買え…」