こらぼでほすと 襲撃8
そうは言われても、初めて見る桃色子猫には不安になる光景だ。耳を垂らしてみにょーんとしょぼくれている風情に、アスランには見受けられる。
「フェルト、そんなに心配しなくても大丈夫だよ。ちゃんとドクターたちが管理しているからさ。居間で、キラとゲームしよう。おいで。」
こちらの面倒は俺が、と、視線で親猫に挨拶すると、キラとフェルトを連れて行ってくれた。早く梅雨明けしてくれないかなあ、と、ロックオンもテレビをつけた。そろそろ、明けるという予報が出ている。ただし、その前に、嵐のような雨が降るとキャスターが説明しているので、げんなりした。この具合の悪いのは、まさに、その予兆だからだ。
作品名:こらぼでほすと 襲撃8 作家名:篠義