Goodbye My Wings02
もしたとえ彼女が気を変えて話さないと言い出してもそれがシエルに関わることである以上アルトはどうあっても聞きだすつもりだった。
「ええ。だけどね、あなたにもこれを聞くにあたってちゃんと覚悟してほしいの。中途半端な気持ちで聞いて逆にあの子を傷つけて欲しくないから。」
"中途半端"、それは今日すでにブレラから言われたことだった。
自分の何が中途半端と言われなければならないのか、アルトにはそれが理解できずグレイスを睨んだ。
「あいつは俺が守る。だからちゃんとあいつのこと、知っときたいんだ。」
昨日シエルの病室で感じた違和感。
その答えがここにあると確信してアルトはグレイスに詰め寄った。
それがどんなことでも知りたいと思ったから。
たとえそれがどんなに辛い現実だとしても。
「そう…、実はシエルはね…。」
嘘だと思う反面、あぁやっぱりなんて思ったりもしたんだ。
だって病室でのあいつはずっと寂しそうな目をしてたから。
to be continued...
/あとがき
今日2回目見てきました!
シェリ男眼鏡でどんどん補完していきます^^
作品名:Goodbye My Wings02 作家名:kokurou