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薔薇に産まれた双子

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どうなってやがんだ。憎い憎い憎い憎い奴を殺しただけなのに、俺が犯罪者として追われてんだ。奴は俺の妹を連れ去った上に犯して…最後には殺しやがった。だから殺しただけなのに、何で俺が罪人にされてんだよ。
「ふざ…ッけんじゃねぇッ!!」
しつこく追ってくるハンター共に負わされた傷。かろうじて走れるだけで、今ハンターに見つかったら俺は本当に殺されちまう。
「この辺…森があっただろ…!」
過去に見たデータを思い出しながら走る。森の奥に隠れてしまえば、見つかる事もねぇ。
植物だらけの場所で自分を修理できるとは思ってもいねぇ。けど、その森は機械管理の薔薇が大量に咲いてるらしいからな。最後ぐらい、綺麗な花に包まれて死にてぇよ。
「あった…!やっぱ、あるじゃねぇか…」
森に入って、俺は確信した。あちこちに薔薇が咲いた森。どのデータにも、この森は存在しないと書かれていた。けど、あるじゃねぇか。
「ここなら…見つからねぇ」
少し木が少なくて、他の場所よりも薔薇が多いところに座り込む。特に綺麗に咲いた薔薇の近くに座り込んで、俺はスリープモードに入った。

作品名:薔薇に産まれた双子 作家名:グノー