【その壱】崇高なる!大日本帝国ちゃん
大英は興奮のあまり手にしていたドモホ●ンリ●クルを落としてしまった。
日帝は動揺のあまり手にしていた石鹸がすべり、つるりと胸の谷間に入ってしまった。
その場に居合わせてしまった大英はその様子を凝視していた。
それだけでなく、日帝の泡まみれの裸をだ。
湯気で視界が悪かったが、なぜかそれだけははっきりとうかがえた。
日帝は蒼白になったり真っ赤になったりして視点が定まっていなかったが。
大英は女性の身体は18歳未満の閲覧を禁止している愛読書で結構見慣れたものだった。とはいえ、肝心なものは全て「★」やらモザイクやらで隠れていた。
ので、実を言うと生まれてこの方生まれたままの姿の女体は初見だった。
さらにその女体は、日帝のものだった。
大事なことなので二回言う。さらにその女体は、日帝のものだった。
刺激的にも程がある。
おわかりだろうが今大英から激しい鼻血が噴出したのはけして蒸し暑いからではない。
日帝は反射的に手でアバウトにだいじなところを隠しながら、
常に肌身離さず所持している日本刀(防水機能?付き)を鞘から抜いた。
「……なにゆえあなたがいるんですかぁ?」
恥ずかしさのあまり声が裏返っているが気にしない。
「…………かかかかかかかかんちがいすんなおれはおまえのどもほ●ん●んくるをとどけようとしてたまたまきただけでべべべべべべべべべつにのののののぞくことなんてよきしてなかったじたいであって…」
「変態!変態!変態!変態!変態!変態!変態!」
「おおおおおおおお落ち着け!!!お前も一応ははは裸なんだぞ!!あぶねーだろ!!」
「みましたねええええ!このっ女の敵!」
ぷるんぷるんと淫らに乳を揺らしながらも刀を振るう日帝。
それをちゃんと脳に焼き付けながらも避ける大英。
しかし、暴れるには足元が悪い。
「あっ!」
つるりと日帝の足が滑り、大英もまとめてその場に倒れこんだ。
もにゅん。
顔面に柔らかいものが当たっていると気づいた時には、視界が真っ暗になっていた。
――
後日、帰国した大英が襤褸雑巾のようになっていて騒ぎになったそうだが、
当の本人はずっと幸せそうに笑いを浮かべていて気持ち悪かったという。
つづく。…かも
――
こんなノリで続きます。すいません。
作品名:【その壱】崇高なる!大日本帝国ちゃん 作家名:振り子