二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

君が愛しいと気づいたから

INDEX|1ページ/6ページ|

次のページ
 
「あん?」


町の灯りもそろそろと消えていく夜。どこの家もみんな真っ暗だ。
それなのにルーシィの家にだけ、まだ灯りが点いていた。

「まだ寝てねーのか…?」

不思議に思いながらもいつもみたく開いていた窓から中に入った。
部屋をキョロキョロと見渡す。ルーシィの姿が見当たらない。

「…トイレか?」

まあ、そのうち戻ってくるだろう。そう思い勝手にベッド潜り込む。
そうすればふわっと広がった良い香り。これは、彼女の香りだ。

「んー」

花のような、いや、花よりももっと自然の匂い。
吸えば吸うほど満たされるような、俺の好きな匂い。

暫らく犬のようにクンクンと匂いを嗅いでいたら、どっかのドアが閉まったようなパタンッという音が聞こえた。


『…どうしよう』

そしてルーシィの声も聞こえる。
足音がこっちに近づいてくる。

それを聞きながら俺は彼女が来るのを待っていた。