君が愛しいと気づいたから
「あん?」
町の灯りもそろそろと消えていく夜。どこの家もみんな真っ暗だ。
それなのにルーシィの家にだけ、まだ灯りが点いていた。
「まだ寝てねーのか…?」
不思議に思いながらもいつもみたく開いていた窓から中に入った。
部屋をキョロキョロと見渡す。ルーシィの姿が見当たらない。
「…トイレか?」
まあ、そのうち戻ってくるだろう。そう思い勝手にベッド潜り込む。
そうすればふわっと広がった良い香り。これは、彼女の香りだ。
「んー」
花のような、いや、花よりももっと自然の匂い。
吸えば吸うほど満たされるような、俺の好きな匂い。
暫らく犬のようにクンクンと匂いを嗅いでいたら、どっかのドアが閉まったようなパタンッという音が聞こえた。
『…どうしよう』
そしてルーシィの声も聞こえる。
足音がこっちに近づいてくる。
それを聞きながら俺は彼女が来るのを待っていた。
町の灯りもそろそろと消えていく夜。どこの家もみんな真っ暗だ。
それなのにルーシィの家にだけ、まだ灯りが点いていた。
「まだ寝てねーのか…?」
不思議に思いながらもいつもみたく開いていた窓から中に入った。
部屋をキョロキョロと見渡す。ルーシィの姿が見当たらない。
「…トイレか?」
まあ、そのうち戻ってくるだろう。そう思い勝手にベッド潜り込む。
そうすればふわっと広がった良い香り。これは、彼女の香りだ。
「んー」
花のような、いや、花よりももっと自然の匂い。
吸えば吸うほど満たされるような、俺の好きな匂い。
暫らく犬のようにクンクンと匂いを嗅いでいたら、どっかのドアが閉まったようなパタンッという音が聞こえた。
『…どうしよう』
そしてルーシィの声も聞こえる。
足音がこっちに近づいてくる。
それを聞きながら俺は彼女が来るのを待っていた。
作品名:君が愛しいと気づいたから 作家名:煉@切れ痔